【グリーで学ぶ!英会話&洋楽】グリーシーズン1第6話を解説

B!

こんにちは、みるです。

今回は海外ドラマ「glee/グリー」のシーズン1第6話の英語&洋楽の解説です。

個人的にだいぶ問題だと思っている回です...(笑)

海外ドラマの解説はこちらにまとまっています。併せてご覧ください。

注意!
海外ドラマ「glee/グリー」の解説記事では、これから作品を見る方に楽しんでいただけるよう、ネタバレしないようにできるだけ配慮しております。ただし、解説をするうえで前後の文章が必要な場合やシチュエーションの説明が必要な場合があります。

シーズン1第6話のあらすじ

地区予選に向けてやる気全開!...とはならず、相手が弱小チームだからといって高をくくって気が緩んでいる生徒たち。

危機感を覚えたウィルはある秘策を思いつくが...

そしてスーは新たな刺客を送ることに。どうなる、グリークラブ!?

シーズン1第6話の英語の解説

赤枠は語句や文法の解説、青枠は背景知識、緑枠は両方の箇所につけています。

シーズン1 第6話

ball-change
ダンスやエアロビクスなどでの左右の足のボールの部分を素早く踏み換える動作のことを指します。
手足の親指の付け根のふくらみのことをballと呼ぶので、これをchangeするということですね。
なぜか気を抜いている生徒たちの言い分は...
Sectionals is gonna be a breeze.
sectional:sectionの派生語で、地方的な、という意味があります。ここでは地区予選のことを指していますね。
breeze:そよ風、たやすいこと、簡単なこと
あとで出てくるcakewalkも同じような意味で使われています。
対訳)
地区大会なんて楽勝よ。
生徒たちの様子に悩んでいるウィルのセリフ。
The kids have gotten really complacent.
It's like the fire has totally gone out.
complacent:自己満足の
対訳)
子どもたちはすっかり自己満足してしまっているんだ。
完全に消えてしまった火みたいだよ。
スーの黙っていられない!というセリフです。
I'm trying desperately to ignore the treacly sweet inanity of your asinine conversation but now I've got bile in my mouth.
I will hold my tongue no further.
desperately:必死になって
treacly:甘ったるい
inanity:くだらない行為[言葉]
asinine:愚かな

bile:(嘔吐時に感じる)酸っぱい苦味
hold one's tongue:黙っている

対訳)
必死になってあんたたちの甘ったるくてくだらない会話を無視しようとしてたけど、今は吐きそうだよ。もう黙ってられないわ。

mush-up

gleeでよく登場するこのマッシュアップ。ウィルは劇中以下のように説明しています。

A mash-up is when you take two songs and mash them together to make an even richer explosion of musical expression.

つまり、2つの曲を混ぜ合わせて、相乗効果を狙うということですね。
今回は2つのmush-upが登場しました!

男子チーム対女子チームのバトルをすることが決定し、ルールを詰める女子チーム。ぬかりはありません。
Rachel:Who's gonna be the judge? Your gender makes you biased.
Will:Ahh. There is going to be a celebrity judge.
Tina:Who?
Will:You're gonna have to show up to find out.
Mercedes:We got this in the bag.
Your gender make you biased:make O 過去分詞の形で「Oが〜されるようにする」ということですね。
bias偏見をもたせる、偏らせる
ここでは、あなたの性別(男性であること)があなたを偏らせるということになります。
celebrity:有名人、名士(ここでは、すごい人、位の意味)
in the bag:(成功などを確信して)大丈夫、問題なし
対訳)
レイチェル:審査員は誰になるんですか?先生の性別が男性だから男子寄りの判定に偏ると思うわ。
ウィル:ああ、なるほど。特別審査員を用意しよう。
ティナ:だ、誰?
ウィル:来ればわかるよ。
メルセデス:楽勝よ。
テリにスーが計画を持ちかける場面。
If it's not a full-blown affair, well, it's certainly heading in that direction.
You need a machete to cut through the haze of lust that surrounds them.
full-blown:満開の、完全に発達した、本格的な
machete:なた
(中南米原住民が伐採や武器に用いる)
haze:もや、かすみ
lust:情欲
対訳)
まだ完全に浮気じゃないってことなら、そうだね、でも確実にそっちの方向に事が進んでるよ。
あんたはあいつらを取り巻いてる情欲のもやもやを断ち切る刃物が必要だよ。
Swimfan
2009年の映画のタイトルです。邦題はプール。
フィンが言っていたように、順風満帆な主人公に近づこうと手段を選ばずになっていく女性が登場します。確かにフィン目線から見るとレイチェルはそう見えるのかも...?
保健室にやってきた寝不足のフィン。テリが応対しますが...
Finn:Do you think a guy can be into two girls at once?
Terri:No. And remember, flirting is cheating. And the revenge of the jilted woman is usually pretty messy.
flirt: 恋をもてあそぶ、ふざける、いちゃつく、もてあそぶ、(…に)おもしろ半分に手を出す
cheating:浮気
ちなみにこのcheatingはテストのカンニングなど不正行為の意味で使われることもあります。英語のcunningで、<名詞>ずるさ、<形容詞>ずるいという意味なので不正行為の意味はありません。
jilted:恋人に振られた
対訳)
フィン:男が一度に2人の女の子に夢中になることは可能だと思いますか?
テリ:いいえ。覚えておきなさい、遊びは浮気よ。あと振られた女の復讐っていうのはだいたいすごく厄介なものよ。
Pseudoephedrine
日本語では、プソイドエフェドリンと呼びますが、英語での読み方は[ˌsuːdoʊ.ɨˈfɛdrɪn]、シュードイフェドリンといった感じです。
このpseudo-という接頭辞は偽りの、にせのという意味です。
つまり、プソイドエフェドリンは偽エフェドリンということです。エフェドリンという物質と似ていますが、立体配置が異なります。(少し専門的な話になりすみません。)
本来は鼻詰まりを改善するための薬ですが、乱用の恐れがあるため、この成分を含有する医薬品は、日本でも購入が一人一箱までと制限されています。
この薬の説明の時にテリがover-the-counterと説明していますが、日本でもOTC薬と呼ばれていますね。これは、処方箋などがなくてもドラッグストアで購入できる薬のことです。
女子チームの会議中のシーン。
Mercedes:How were we supposed to know they'd rock the house? They've never been good.
Tine: How did they d-d-do it?

Kurt:The real question is, what were they on? Though I've been grouped with the boys, my allegiance still remains with you ladies.

 

rock the house:<俗>盛り上げる
allegiance:忠誠

対訳)
メルセデス:あいつらすごく盛り上げてたよね。あんなにイケてるの見たことなかったわ。
ティナ:ど、どうやって...
カート:問題は、彼らが何によってああなったかだよ。男子チームにグループ分けされちゃったけど、僕は君たち女性陣の味方のままだよ。
ドーピングが発覚し、フィンを責めるレイチェルのセリフ。
罵倒の言葉が並びます。
It's deplorable, contemptible, and it's just plain wrong. It's also cheating.
deplorable:嘆かわしい
contemptible:卑劣な
対訳)
情けないし、卑劣だし、単純に明らかに間違ってることだわ。あと詐欺だし。
folic acid
日本では葉酸と呼ばれます。ビタミンBの一種でビタミンM、ビタミンB9などの別称もあります。妊娠計画中、妊娠中などの女性は葉酸の摂取目安が引き上げられるため、食品のほかサプリメントで補う場合が多いようです。
女子チームの発表直前のレイチェルの長台詞。もはや早口言葉では...
While the boys chose songs that cast an eye inward on the irresponsible life choices and sexual hunger of today's modern teens, we have chosen a selection of songs that speaks to the nation as a whole during these troubling times filled with economic uncertainty and unbridled social woe.
Because if there's two things America needs right now, that is sunshine and optimism.
Also angels.
unbridled:とめどない、無制限の
woe:深い悲しみ
男子チームとの選曲の差をかなり強調していますね笑
対訳)
男子が無責任な選択や昨今の若者が性的に飢えていることに目を向けた曲を選んだのに対し、私達は経済的な不安やとめどない社会の悲しみに満ちたこの困難な期間の間、国全体に語りかけるような曲を選択しました。なぜならもしこの国が今すぐ必要とするものが2つあるとしたら、それは日差しと楽観的に考えることです。あと天使も。(3つでは....)

シーズン1第6話の洋楽の解説

今回取り上げられた曲を紹介します!

今回の曲リスト

曲リスト
It's my life (Bon Jovi) / Confessions (Usher)
Halo (Beyoncé ) / Walking On Sunshine (Katrina & The Waves)
Break My Stride (Matthew Wilder)

今回の2つのマッシュアップをチェック!

今回はマッシュアップが初めて登場した回なので、この2つのマッシュアップをチェックしていきたいと思います。

It's my life (Bon Jovi) / Confessions (Usher)

ConfessionsはUsherの曲。意図せず浮気相手を妊娠させてしまった男性についての曲です。

ボン・ジョヴィのIt's my lifeといえば、芸人のなかやまきんに君のネタ中のBGMですね。2000年リリースの曲です。タイトルどおりこれが自分の人生なんだ!という曲なのですが...

これらが組み合わさることで、なんとも言えない情けなさと焦りと開き直りが感じられるマッシュアップとなっています。またフィン(本当はパックだけど...)の状況とも少し重なっているのですが、フィンはどういう気持でこれを歌っていたのでしょう...笑

Halo (Beyoncé ) / Walking On Sunshine (Katrina & The Waves)

Haloは2009年リリースのBeyoncéによる楽曲。マッシュアップでは、本来のテンポよりかなり早くなっていますが、もとの曲は落ち着いたテイストです。halo後光や栄光という意味があり、マッシュアップでも明るいイメージにアレンジされています。自分のパートナーを心から信頼している歌詞となっています。

Walking On Sunshineはイメージ的にはハッピー☆といった感じのとにかく幸せを感じている歌詞になっています。

ということで、マッシュアップでは全員明るいイエローの衣装に身を包み(人によってデザインが違うのがまたかわいい)、明るく歌い上げていましたね。2曲が合わさることで、相手を信頼した上での愛おしさが表現されています。レイチェルの最後の高音も伸びていてきれいですね。

まとめ

今回は問題のドーピング回ということで少し医薬品関連の解説が多くなってしまいました。薬は用法用量を守って正しく使いましょうね。

最後までご覧頂きありがとうございました。細々とですが更新を続けていきます!

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