こんにちは、みるです。今回は海外ドラマ「glee/グリー」の紹介と第1話の英語の解説をしていきます。
この作品はグリークラブ(合唱+ダンス部)を舞台にしたお話なので日常英会話だけでなくさまざまなジャンルの洋楽を聴くことができるのが最大の特徴!
洋楽はその話のテーマや登場人物に沿ったものがチョイスされているので、そんな曲があるんだ!という発見にも繋がって面白いですよ。
※他の海外ドラマ『フレンズ』の解説記事も随時更新中です!
glee/グリーの紹介
では、早速glee/グリーがどんなドラマなのかご紹介していきます。
glee/グリーとは
舞台はオハイオ州のマッキンリー高校。
同校のグリークラブはダサダサで廃部寸前。
花形のチア部の予算で今にも潰されそうな状況だ。
同校のグリークラブの卒業生であり、同校の教師でもあるウィルはグリークラブの顧問を引き受ける。
チア部の顧問スー先生の妨害に悩まされながらもグリークラブ存続の道を探っていく。
一方、生徒たちはもちろん高校生。
人間関係やアイデンティティなど自分らしさを迷いながらも追求していく。
主な登場人物
学園物で生徒数が多く、追加キャストなども多いので、主要な登場人物のみ紹介します。
同校のグリークラブの出身で、いつも廃部ぎりぎりのグリークラブの顧問を引き受ける。
歌もダンスもかっこよく決まることが多いが、選曲や振り付けがダサいと生徒たちの不評を買うことも。
スーの嫌がらせに負けず、どうにか活路を見出していく。
チア部の実績を誇りにしており、予算をよこさないグリークラブを目の敵にしており度が過ぎた嫌がらせもしばしば(よくクビにならないなと思う)。
ただし根性というか執念が凄まじい。
ジューサーで美味しくなさそうな飲み物を作っては飲んでいる。
家庭環境はあまりいいとは言えなかったよう。
極度の潔癖症で、身の回りを清潔にしておかないと気がすまない。ウィルのことを気にかけている。
脅しに弱い。
演じている俳優さんがパキスタン系アメリカ人なので少し違った発音になっています。
歌唱力は認められているものの、自意識過剰さには周囲が呆れている。
たまに著しく暴走することがあり、本人にも自覚はあるようす。
新生グリークラブ初期メンバー。
自分がどうあるべきかについて悩んでいる。
ある件でウィルと取引きし、アメフト部とグリークラブを掛け持ちすることになる。
いつもブランド物の洋服を着ている。
女性的な言動があり、いじめの対象になっている。
美人で超人気者なせいか、自己中心的な考えで行動しやすい。
ギターがうまく、リードボーカルを務めることもある。
シーズン1第1話を解説
登場人物を把握したところで、シーズン1第1話を英語と洋楽に分けて解説していきます。
英語の解説
赤枠が語句・文法解説、青枠が背景知識、緑枠が両方です。
He sure is.
Almost halfway done with almost all of it.
almost halfway doneでほぼ半分終わらせている、という意味になります。
about halfway doneだと大体半分、くらいで少し意味が弱くなる感じがありますね。
対訳)全体のほぼ半分は終わってます、シュー先生
Since when ~?
Sue : Your resentment is delicious.
というのもsinceを使う時は完了形とセットのことがほとんどだからです。
例)Since when have you been here?(いつからここにいるの?)
普通に現在形・過去形を使っているだけのこともあれば皮肉であることもしばしば。
エマのこの発言も皮肉でしょう。
スー:あんたの僻みっぽい言い方おもしろいわね。
他の言い方だとsingles partyなどがあります。
何かを見たときや話を聞いて想像したときのマイナス表現の一つです(笑)
エマはお上品にewだけで済ませてますが、ewwと伸ばすのが一般的。
I wouldn't even sweat it.
つまり、仮定法で"If I were you,"が省略されていると考えると合点がいきます。
take over ~ : ~を引き継ぐ、~を引き受ける
Titanicは映画「タイタニック」でも有名なタイタニック号のことですね。
1912年当時、世界最大の豪華客船であったタイタニック号は、氷山への衝突が原因で沈没してしまいます。
MySpace
gleeでもたびたびこの名前が挙がるのですが、それもそのはず。
we're clear : 理解しあえている
-phobic : ~恐怖症
competitive edge : 競争力
And if there's one thing I've learned, it's that no one's just gonna hand it to you.
一つ学んだことがあるとすれば、それは(ただ待っているだけでは)誰かがチャンスをくれるわけではないということだ。
Will : Deal.
detention : 拘留という意味もありますが、ここでは放課後の居残り学習のことを指しています
校長:でも放課後の居残り学習の監督をタダでやってくれるならそれで良しとしよう。
ウィル:乗った!お金には厳しい校長先生です。
High school is a caste system.
Kids fall into certain slots.
Your jocks, your popular kids, up in the penthouse.
slot : (組織などの)位置
I'm on my period.
on one's periodは女性が生理中であるときに使う表現です。
曲リスト
劇中で出てきた曲をリストにしました。
Oliver!(ミュージカル)ーWhere Is Love?
Aretha FranklinーRespect
Cicago(ミュージカル)ーMister Cellophane
Katy PerryーI kissed a girl
Les Miserables(ミュージカル)ーOn My Own
Guys and Dolls(ミュージカル)ーSit Down, You're Rockin' the Boat
REO SpeedwagonーCan't Fight This Feeling
JourneyーLovin', Touchin', Squeezin'
Grease(ミュージカル)ーYou're the One That I Want
Amy WinehouseーRehab
John DenverーLeaving on a Jet Plane
JourneyーDon't Stop Believin’
KC and the Sunshine BandーThat's the Way(I Like it)
勝手にオススメ!特にここを聴いて欲しい
gleeはたくさんの曲が流れて面白いのですが、なんといっても登場人物の心情とリンクしているのが味わい深いところ。
つまり、曲を理解できると作品への理解と愛着も増すわけですね(笑)
ということで、今回は私が特におすすめする3曲をピックアップします!
Les MiserablesーOn My Own(レイチェル)
有名ミュージカル「レ・ミゼラブル」の中の「オン・マイ・オウン」という曲です。
劇中の登場人物エポニーヌの強さと寂しさを象徴した曲です。
まず、on my ownは自力で、一人きりでなどの意味があります。
歌詞はOn my ownに始まり、But only on my ownで終わります。
レイチェルの歌い方を見ると、最初はやや力強く最後ははかなげですよね。
最後のon my ownは自分の孤独さをかみしめたものだと考えられます。
レイチェルも自分だけでの努力はたくさんしてきたけれど孤独な人である描写がありました。
第1話のレイチェルを象徴する選曲だと感じました。
映画『レ・ミゼラブル』の同曲の動画を貼っておきますので併せてチェックしてみてください
REO SpeedwagonーCan't Fight This Feeling(フィン)
fightは闘うの他に(気持ちを)抑えるという意味があります。
タイトル通り、もうこの気持ちを抑えられないんだ!という歌詞なのです。
フィンは、自分のやっていることが本当に正しいことなのか、周りの子たちと同じように悩んでいました。
超強引でしたが、ウィルと出会って新しい自分を見つけるきっかけとしてふさわしい曲だと思います。
元の曲です。こちらもぜひ!
JourneyーDon't Stop Believin’(新生グリークラブ:New Directions!)
夢を持って都会へ旅立つ若者への応援歌です。
私は田舎育ちなので、都会へ行くことの期待感と不安感が混ざった感じが「私もそうだったな」と思い出しました。
New Directions!のみんなだけでなくウィルも夢を追いかけて挑戦してみようと思った気持ちを表現していますね。
この曲をフィンが選んだというところがまた感慨深いです。
そして、このドラマのテーマソング的な存在になっていきます。
まとめ
すみません。フレンズのノリでまとめてみたらすごく文の量が多くなってしまいました...
特にスマホの方、スクロールたくさんでごめんなさい。
全ては解説しきれなかったので、不足部分等あれば気軽に質問してくださいね!
では、シーズン1第1話の解説はここまで!お付き合いいただきありがとうございました。