英語を学習する時に避けて通れないのが、単語の学習です。まず英単語を知らなければ英語を話すことも読むこともできません。今回は、オンラインで無料入手できる単語帳を10個紹介します。合計単語数はなんと3万語超で、もちろんすべて無料!レベルもかんたんなものから難しいものまで様々です。ぜひあなたの英語学習に活かしてみて下さい。
初心者から英検2級・TOEIC700程度まで
初心者から英検2級までと幅が広いですが、要は外国人向けに書かれた最も簡単な英語の媒体を読めるようになるレベルです。1000語前後の単語帳が多く、概ね1000語を暗記できれば英語に挑戦するスタートラインに立てたと言えるでしょう。
VOA Word Book(1500語)
VOAとはVoice of Americaの略で、VOAは海外の学習者向けに易しめにした英語番組をVOA Learning Englishで放送し、英語の普及を図っています。私も子供の頃、VOAをよく聞いていました。
VOA Word Bookとは、VOAが作成している単語帳で、1500語をカバーしています。VOA Word BookはVOA Learning Englishの視聴に必要な1500語を掲載しており、最低限の英語力(〜英検2級程度まで)は十分に身につけることができます。
Odgen's BASIC ENGLISH VOCABULARY(850語)
Odgen's BASIC ENGLISH VOCABULARYは英語の基礎を学び始めた方向けのかんたんな単語集です。日本人目線で見るとやや難しいものもありますが、イメージのしやすい語句が並んでいると思います。
850語は最低限本を読むために必要な単語を集めたものになっています。単語集はWord List - in His Orderを参照ください。
Top 1000 words(1000語)
イギリス英語の作品からよく使われる単語だけを抽出した最頻1000語リストです。Top 1000 Wordsにリストが記載されています。
ちなみに、表中のabs, r, modは以下の通り説明されています。
abs is the absolute frequency (total number of occurrences); r is the range (number of texts in which the word occurs); mod is the modified frequency as defined by Rosengren (1972)
absが絶対頻度(その単語が出てきた回数値)、rが幅(その単語が含まれた本の数)、modが修正頻度(Rosengren氏によって定義された頻度)らしいです。わかりやすく言うと、上の単語になるほどイギリスの本でよく使われますよということです。
中級者(英検準1級・TOEIC800)以上
日本でこのレベルに達している方は、中級者とは呼べれないかもしれません。しかし、語彙力という観点でみると我々ノンネイティヴはどうしても劣る部分があります。アカデミックな文面も読めるようになってきて、海外留学が視野に入るのがこのくらいの英語力でしょう。
GSL(2284語)
GSLはGeneral Service Listの略で、広い文献で英単語が出現する頻度順に単語をまとめたものです。当然最初はtheとかbeとかなのですが、下に行くほど難しくなります。やや古い単語帳ではありますが、基本的な単語はいつの時代でも同じです。まずはこの2284語を抑えましょう。
※PDF版も見つけたので、貼っておきます。
AWL(570語)
アカデミックな文脈の単語を抑えたいならまずはこのリストがおすすめです。
AWLはニュージランドの大学で前述のGSLに載っていない、学術方面で特に必要な570語を抑えたリストです。なお、AWLはUWLを元に作られました。UWLが808語を記載しているので、そこからさらに洗練されたと考えてよいでしょう。
The Longman Defining Vocabulary(2197語)
ロングマン現代英英辞典といえば日本でも有名な英英辞典です。
The Longman Defining Vocabularyはロングマン英英辞書で単語の定義に用いられる2197語のリストです。単語の学習は英英辞典を使えるようになることでよりネイティブに近い感覚を身につけられるようになります。
またparaphraseの練習にもなるので、英語ができるようになりたいあなたにはおすすめの単語リストです。2197語を覚えて、英英辞典をガンガン引きましょう!
The Oxford 3000 and 5000
The Oxford 3000 and 5000は、オックスフォード現代英英辞典の単語定義に用いられる3000語または5000語が載ったリストです。
他にも、アカデミックな筆記、会話に必要な基礎単語(OPAL)のリストや、英語を学ぶ上で重要なOxford Phrase Listを公開しています。
上級者(英検1級・TOEIC900)以上
通常、このクラスの人々は普通に日本で英語を教えたり、指導したりする分には困らないかと思います。しかし、あえて高みを目指したい。英検1級を超えた語彙の世界へ行ってみたいと考える(変)人のための単語リストです。SVLは有名で、レベルもピンキリですが、難しいものもあるので上級者向けに分類してあります。
アルク・レベル別語彙リストSVL12000(12000語)
アルクの「レベル別語彙リストSVL12000」は1000語×12段階で合計12000の語彙を収録している屈指の規模を誇るオンライン単語帳です。アルクが監修しているだけあって選ばれている単語とそのレベル付けも適切に感じます。なお、SVLはStandard Vocabulary Listの略だそうです。
SVLの単語帳は市販されており、Amazonや楽天でも購入可能です。市販品は3000語ずつ収録されています。
5000 Free SAT Words(5000語)
SATを受ける人は極めて少ないと思いますが、日本で言うセンター試験にあたるような試験です。当然ネイティブが受験するのでレベルは高く、難しいです。
5000 Free SAT Wordsは1ヶ月毎日15分ずつ学習することで1週できるように設計されています。SATを受験する予定のある方はマスターしましょう。
まとめ
初心者むけから上級者向けまでインターネット上で公開されている単語帳を集めてみました。あなたのレベルにあったものに挑戦してみてくださいね!
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