こんにちは、みるです。海外ドラマ「フレンズ」のシーズン1第7話を解説します!
今回は停電にまつわるお話。チャンドラーはある場所に閉じ込められてしまったようですよ。
大丈夫なんでしょうか...?
では、今回もお付き合いよろしくお願いします。
注意!
海外ドラマ「フレンズ」の解説記事では、これから作品を見る方に楽しんでいただけるよう、ネタバレしないようにできるだけ配慮しております。ただし、解説をするうえで前後の文章が必要な場合やシチュエーションの説明が必要な場合がありますことをご了承ください。また、解釈に関して、未熟な点もあるかと思います。お気づきの点がありましたらお手数ですがお知らせください!
シーズン1第7話のあらすじ&ゲスト・準レギュラー
では、あらすじとゲスト・準レギュラーから紹介していきます!
あらすじ
突然の停電!
チャンドラーは、ATMコーナーに閉じ込められてしまう。
災難...かと思いきや、一緒に閉じ込められていたのは有名モデルのジルで...?
ゲスト
ジル・グッドエーカー(グッデイカーとも表記、Jill Goosacre):
本人役で出演。
1980年代・1990年代前半のヴィクトリアズ・シークレットのモデルです。
実はこの時、ジルはハリー・コニック・ジュニアとすでに結婚していたので、ジル・コニックが正しいのですが、フレンズの中では「ジル・グッドエーカー」と呼ばれています。
Victoria’s Secretとは
ヴィクトリアズ・シークレットは、アメリカのファッションブランドです。
セクシー路線の下着や水着が有名です。
また、1995年から始まったファッションショーもTV放映されるほど有名。
ヴィクトリアズ・シークレット出身のモデルで有名なのがミランダ・カーですね。
今回のゲスト(1994年)のジルはファッション・ショーが始まる以前のヴィクトリアズ・シークレットのモデルだったようですね。
準レギュラー
パウロ(Paolo):レイチェル達と同じアパートに住むイタリア人。英語はあまり話せない。
ヘッケルさん(Heckel):レイチェルの部屋の下に住むご老人。ひねくれている。
シーズン1第7話の解説
赤枠は語句や文法の解説、青枠は背景知識の箇所につけています。両方の場合は緑枠です。
シーズン1 第7話 THE ONE WITH THE BLACKOUT
Manhattan, Brooklyn and Queens
マンハッタン区、ブルックリン区、クイーンズ区はいずれもニューヨーク市の行政区の一つです。
ニューヨーク市には他にブロンクス区、スタテンアイランド区があります。
vestibule vs atrium
ジルとATMに閉じ込められたチャンドラー。ワクワクしすぎです(笑)
I am trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre.
Is it a vestibule? Maybe it's an atrium?
Yeah, that is the part to focus on, you idiot.
チャンドラーが心の中でATMコーナーの言い方をあれこれ考えているシーンです。
ATMは日本語でも使いますが、automated/automatic teller machineの略です。
tellerは銀行の出納係のことです。
vestibule : 玄関ホール、ロビー
atrium : 吹き抜けの空間、小室
idiot : ばか
対訳)
俺、ジル・グッドエーカーと一緒にATMコーナーに閉じ込められちゃった。
これってコーナーなのかな?もしかしたらルームかも?
ああ、お前が気にしたいのはそんな事なのか、ばか者。
停電のためジョーイが灯りを持ってきてくれますが...
Ross : Officiating at tonight's blackout is Rabbi Tribbiani.
Joey :
Chandler's old roommate was Jewish, and there are the only candles we have ...
so happy Hanukkah!
officiate : 司祭を務める
Rabbi : ユダヤ教指導者、(敬称)ラビ、先生
Jewish : ユダヤ人の、ユダヤ教の
Hanukkah : ハヌカー
ハヌカーはユダヤ教のお祭りです。時期的にはクリスマスと重なりますが、そもそも宗教が違うので混同しないように注意したいですね。
対訳)
ロス:今夜の停電の司祭を務めるのはトリビア―ニ先生です。
ジョーイ:チャンドラーの昔のルームメイトがユダヤ系でさ、(灯りになりそうなものは)ロウソクしかなかったし...まあいいや、ハッピーハヌカー!
Like that thought never entered my mind.
チャンドラーはジョーイから何やらアドバイスをもらってこう返します。
Like that thought never entered my mind.
enter one's mind : [考えなどが]心に浮かぶ
直訳するとそんな考え思いつきもしなかったよ!になるのですが、
果たしてジョーイの言ったことはチャンドラーに通じているのでしょうか(笑)
Top of the World
アメリカの兄妹デュオ、カーペンターズのヒット曲です。
ちなみにcarpenterは大工の意味ですが、この兄妹の姓でもあります。
妹のカレンが拒食症であったことから、この病気が広く知られるきっかけになったことでも有名です。
Milwaukee(ミルウォーキー)
アメリカ、ウィスコンシン州の最大の都市です。
札幌、ミュンヘンと並んで世界三大ビール生産地なんだそうです。
工業なども盛んで、ハーレー・ダビッドソンの本社もここにあります。
Passion is way overrated.
ロスがレイチェルに諭す場面
Passion is way overrated.
このwayは副詞で使われています。<口語>でずっと、はるかに、大いになど強調する意味があります。
overrateはレートが高すぎる→過大評価するの意味ですね。
対訳)
情熱っていうのは、過大評価されすぎているんだ。
ロスがジョーイに言い訳する場面
Ross :
Look, I'm taking my time, all right?
I'm laying the groundwork.
Every day I get a little bit closer to...
Joey : Priesthood!
groundwork : 基礎、基盤、下地
lay groundwork : 基礎作りをする
priesthood : (集合名詞的に使って)聖職者たち
ジョーイがロスの発言を勝手に引き継いでいます。
対訳)
ロス:
いいかい、僕は時間をかけてるんだよ。基礎固めをしてるんだ。
毎日ほんのちょっとずつだけど近づいてるんだ...
ジョーイ:聖職者にな!
What the hell ~?
ジルからの提案をつい断ってしまったチャンドラーの心の声
What the hell was that?
Mental note : If Jill Goodacre offers you gum, you take it.
If she offers you mangled animal carcass, you take it.
What the hell ~ ?は「一体どうなってるんだ?」という表現です。以前の話にも出てきました。
hellが地獄などマイナスイメージなので基本的には悪い驚きのときに使います。
ここでは、チャンドラーが自分の対応の下手さに自分でびっくりしているんですね(笑)
mangle : ~をめちゃめちゃにする
carcass : 死体、死骸
対訳)
一体何やってるんだよ。
心のメモ:もしジル・グッドエーカーがガムを勧めてくれたら、受け取れ。
もしジルがめちゃめちゃの動物の死体を勧めてくれたとしても、受け取れ。
you'll never ever ~
モニカにウソの情報を伝えようとするジョーイのセリフ
Listen. You gotta promise you'll never ever tell Ross that I told you.
never ever : 何があっても~しない
テイラースウィフトの"We Are Never Ever Getting Back Together"は私たちは何があってもヨリを戻さない、というタイトルなわけですね。
対訳)いいかい。俺が言ったってロスには言わないでくれよ。
monopoly(モノポリー)
アメリカ生まれの有名ボードゲームです。
monopolyは独占、占有という意味。
すごろくのような感じで自分の資産を増やして、他のプレイヤーを全員破産させれば勝ちとなります。
You betcha!
パウロにイタリア語で話しかけられたフィービーの反応は?
You betcha!
口語で、どういたしまして。そうですね。もちろん。などの意味があります。
betcha = bet youの略です。
パウロが何を言ったのか気になります。
まとめ
フレンズは好きな回がたくさんあるんですが、この回もその一つです。
何か大きなことが起きるわけではないけど、ちょっとほっこりするんですよね。
最近は日常で停電ってあまりないので、少し時代を感じるエピソードでもありました(笑)
謎のイタリア人パウロの登場は、この後のお話にどう関係してくるんでしょうか?
フレンズの解説記事は随時更新していきます。引き続きよろしくお願いします!
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