【2023年度】ESAT-J(都立高校入試中学英語スピーキングテスト)対策

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この記事では都立高校入試に令和4年度から新しく導入される中学英語スピーキングテスト(ESAT-J)の対策について解説します。ESAT-Jの傾向がつかめれば、それだけでも得点が伸びます。まずはESAT-Jの内容確認と適切な目標設定から始めましょう。

時間のない方へ

本番まで時間がなく、一刻も早く対策する必要のある方は、以下の動画をご覧ください。記事の内容がまとめられています。

動画が見れない方は、以下に記事形式でまとめていますので、ぜひご覧ください。

英語スピーキングテスト(ESAT-J)とは?

esatj

ESAT-Jとは、令和4年度から都立高校入試の合否判定に利用される中学生向けのスピーキングテストのことです。A〜Fの6段階で算定され、上記の表のように4点刻みで点数化されます。ただし、英文を読んで発信しようとする意志をがあれば0点にはならないはずですから、できる限り積極的に英語を話すようにしましょう。

なお、ESAT-Jの結果が利用されるのは第一次募集および分割前期募集のみとなります。推薦入試や分割後期募集等では利用されないので、事前に自分の受験する予定の形式を確認しておくと良いでしょう。

また20点分の加算はあるものの、学力検査などに比べて点数配分が大きいわけではありません。過剰に対策をするというよりは、要領よく自分に取れる範囲の高得点を取ることが最終的な合格への近道だろうと考えられます。

※詳細は、中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)のお知らせ~都立高校入試への活用について~をご確認ください。

【2023年9月追記】

令和5年度試験より、試験主催事業者がベネッセ・コーポレーションからブリティッシュ・カウンシルへ変更となりました。この変更による問題形式等の変更は発表されておりません。

出題企画の検討に当たっては、東京都教育委員会が令和4年度までに実施している「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の問題構成等を併せて参考にすることとします。当面の間、令和4年度までに実施した ESAT-J と同様の出題構成とすることを原則とします。

※中学校英語スピーキングテスト募集要項より引用

都発表の要項からも「当面の間」変更はないとされています。

 ESAT-Jの出題形式

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ESAT-Jの形式はGTECに酷似していると言われています。実際に運営もGTECを主催しているベネッセが担当しており、同じようなシステム下で運用されているのは間違いないだろうと思われます。ESAT-Jの問題はパートA〜Dに分かれており、出題形式も出題される問題のタイプもGTECと同じです。ですので、どうしても対策をしてから臨みたいという方はGTECを受験してみると本番にかなり近い環境が体験できるはずです。

さてESAT-Jの出題形式に話を戻すと、パートA〜Dの4つのパートでそれぞれ異なる問題が出題されます。パートAは音読問題が2題、パートBは質問回答2題に質問回答1題&問いかけ1題、パートCは4コマ漫画の描写問題1題、パートDは自分の意見と理由を表明する問題が1題となっています。この形式は毎回変わること無く出題されてきているので、本年度以降も引き継がれるものと思われます。

「百聞は一見にしかず」なので、本番までに必ず過去問に目を通しておくことをおすすめします。
※詳細は、東京都【特設ページ】中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の「過去の問題と解答例」をお読みください。

ESAT-Jの各パート別対策

それでは、ESAT-Jの概要が分かったところで、各パート別対策について詳しく見ていきましょう。

パートA

パートAは音読問題です。パートAで問われるのは「発音・強勢・イントネーション・区切り」の4項目です。かんたんに言うと、英語らしく英文がきちんと読めるかという観点で採点されます。

例えば、以下のような問題が出題されます。

I went to a beach with my friends on my summer vacation. Do you like hot weather? I didn't want to go there, because I really don't like it. But playing volleyball on the beach was a lot of fun. After all, I became interested in playing summer sports.

えいごログ作成

英語が得意な人は、準備時間の間に引っかかる単語や読めない単語がないかを黙読で確認できるようにしておきましょう。発音矯正は一人では難しいですが、自信のない単語はWEB検索や電子辞書等で発音を聞いて、それに近づけるようにしてみましょう。

英語が苦手な人は、正確に読もうとして途中までしか読まなかったり、声が小さくなりすぎたりしないように注意しましょう。制限時間内に読み終わらない場合は、途中で詰まって時間がかかりすぎているということですから、発音がよく分からない単語で詰まりすぎないようにしましょう。例えば、weatherの発音が分からないのであれば、「ウィザー」「ウェアザー」「ウェアサー」のようにとりあえずそれっぽいと思った発音で読んでしまいましょう。また声が小さい人は、意識的に大きな声で読む必要があります。事前に自分の声が聞こえているか他の人にチェックしてもらうと良いでしょう。

パートB

パートBは質問回答形式の問題がまず始めに2題出題されます。最初に出題される2題は比較的かんたんですが、最低限のリスニング能力がなければ問題が聞き取れずに答えられないということがあるかもしれません。質問は「現在形、未来形、過去形」+疑問詞の組み合わせのものが多くなっています。

例えば、以下のような問題が出題されます。

What will you do after school?
Where does your father go?

えいごログ作成

質問文を利用して主語と動詞のある文章の形で答えられると良いでしょう。

例えば、先程の"What will you do after school?"に対する答えとしては、"I will play soccer after school."のような答えが満点をもらえる回答ですが、文章の形でない"Soccer."だけでも、得点はもらえます。文章で答えるのが難しい場合は、単語だけでもいいので、とにかく何かを答えるようにしましょう。

また後半の質問回答1題&問いかけ1題は、イラストを見て、後置修飾や同格のthatなどを用いて表現する問題が多くなっています。例えば「花柄のスカート」を表現する場合、英語では「スカート花がのっている」という語順で表現をします。これが後置修飾と呼ばれるものです。

では、「私は花柄のスカートがほしいです。」は英語で何と言えるでしょうか。

答えは、"I want a skirt with flowers." または "I'd like a skirt that has flowers on it."のように表現可能です。特にwithを使った表現はかんたんなので使えるように覚えておくと良いでしょう。

パートC

パートCはマンガに書いてあることを描写する問題です。各コマの内容を1文で端的に表現すること、そして全て過去形で表現することがポイントです。設問の内容が理解できたら、説明をしている時間も利用してどういった点に触れるべきか、どういう表現をするべきかを考えるようにしてください。

例えば、以下の4コマを皆さんであればどのように説明しますか?それぞれのコマについて考えてみてください。ただし、絵の人物は自分で、昨日起こった出来事だとします。

cartoon

  1. I went fishing yesterday.
  2. I found something in the sea, so pulled my rod up.
  3. Then I found a large fish.
  4. The fish was so huge that it ate me up.

今回は現実にはありえないお話でしたし、実際はもう少しかんたんなお題が出題されると思われますが、いきなり思っていなかったものを出題されるとびっくりしてしまうかもしれません。1コマに対して1文で良いので、文章で答えましょう。また過去形に統一することもお忘れなく!

マンガの描写では時間の経過が分かることも重要なので、After that(その後で)やthen(そして)を利用して時間経過が分かるように文章と文章をつなぐつもりでいましょう。

パートD

パートDは質問に対する自分の意見とその理由を言いましょう。英語で表現しやすいことが思い浮かべば、自分が本当はそうは思わないということでも自分の意見にしてしまって大丈夫です。設問の内容が理解できたら、説明をしている時間も利用してどういった点に触れるべきか、どういう表現をするべきかを考えるようにしてください。

例えば、以下のような問題が出題されます。

Do you think students should use smartphones at their school, and why do you think so?

えいごログ作成

Yesの立場であれば、以下のような回答が想定されます。

Yes. I think students should use smartphones at their school. I think so, because students can use them for studying.

Noの立場であれば、以下のような回答が想定されます。

No. I don't think students should use smartphones at their school. I think so, because students can't concentrate on learning.

どちらでも回答できますが、例えば今回Noの立場の答えで利用した「concentrate on 〜:〜に集中する」は、一般的な中学生には難しい表現だろうと考えられます。このように自分はそう思っても、英語にするのが難しい理由しか思い浮かばなかった場合は、反対側の立場に立ってみましょう。重要なのは英語で間違いなく表現ができることです。

まとめ

ESAT-Jについての理解は深まりましたでしょうか。まずESAT-Jについてあまり良く知らないという受験生の方は、設問別の内容と対策を一通り頭に入れた上で、過去問でどういった傾向があるのか自分の目で確認してみてください。

受験生の皆さんは定期テストや学力試験が迫ってきており、スピーキングテストの対策どころではないかもしれませんが、対策ゼロではもったいないのがESAT-Jという試験です。少しの対策で最大の効果が出せるように傾向から対策を考え、自分にできる目標設定をしておきましょう。

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