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この記事に掲載されている情報は2024年度4月実施分の英検S-CBTまでの旧形式のものです。リニューアル後の新形式の情報については順次更新していきますので、いましばらくお待ち下さい。
こんにちは、みるです。今回は英検準1級の面接対策についてお話します。
2級までとは少し問題の構成が変わってきますので、問題のパターンを掴んでいくことが大切です。
これから受験される予定の方の参考になれば嬉しいです。
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英検準1級の二次試験の流れ
まずはこの試験の流れから確認していきましょう。
そもそも英検の面接とは
英検の面接についての大まかな流れや全般的な注意点に関しては、過去の記事で紹介しています。二次試験を受験する前に一度チェックしてみてくださいね。
英検準1級の二次試験の詳細をチェック
今回は、面接室内に入って問題カードを受け取ってから最後の質問を答えるまでの流れを細かく見ていきます。
どんなことをして、どんなことを聞かれるのか、チェックしてみてください。
問題カードの構成
面接官から受け取る問題カードには、一番最初に取り組む【ナレーション】に関する指示と、始めの一文、4コマのイラストが掲載されています。
1. ナレーションの準備(1分間)
問題カードにも記載されていますが、ナレーションの準備時間は1分です。
4コマのイラストについてポイントを押さえながら説明する準備をします。
2. ナレーション(2分以内)
問題カード記載の一番最初の文を読んだ後、4コマのナレーションを始めます。
時間はナレーション全体で2分以内です。
3. Question No.1 4コマイラストの登場人物の考えに関する質問
もしあなたが4コマイラストのある登場人物だったらどう思うか、という質問がされます。
仮定法で答えるべき部分は仮定法を使うのがポイントです。
4. Question No.2 問題カードのトピックに関連する質問
4コマイラストのトピックに関連がある質問がされます。
Do you think ... ?やShould ... ?で始まる文で質問されることが多いです。
ここで、カードを裏返すように指示される場合があります。指示があれば従いましょう。
5. Question No.3・4 問題カードのトピックとはあまり関連がない質問
Question No.2に比べると問題カードとはあまり関連のない話題の質問がされることが多いです。
質問のパターンは、あまりQuestion No.2と変わらないですが、単純にYes/Noで答えられない聞き方で質問される場合もあります。
ということで、ナレーション+質問4問の試験です。
英検2級に比べてナレーションの分量が増えたり、仮定法での受け答えがあったりと難易度は確実に上がっている印象の試験です。
しかし、基本的な単語を押さえて対策をすれば充分合格は狙えます。ここからは、実際に私が行った対策も含めて、この試験の回答のポイント等を見ていきましょう。
注意点
・質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で聞き返した場合は、減点の対象にはなりません。ただ、間が空いてから聞き返すなど聞き返し方が不自然だったり、くり返し聞き返したりした場合は、減点されます。
・質問に対して答えている途中で、口ごもる、黙るなどして応答が止まってしまう場合には、回答を待たずに次の質問に移ってしまうことがあります。
・質問に関して、ゆっくり話してほしいなどのお願いや意味等の確認はできません。
各設問ごとのポイントと対策
各設問ごとのポイントと対策を見ていきます。
まず、問題については英検の公式HPにサンプル問題が掲載されていますので、未見の方は確認してみてくださいね。
ナレーションの対策
まず、最低限押さえていただきたいのが以下のポイントです。
最低限押さえたい!答え方のポイント
・指定された1文から始める
・原則として過去形を使って話す
・各コマを2、3文を目安に説明する
「原則として過去形で話す」のは、指定された1文が過去形で記載されていることが大半だからです。ここからストーリーテリングが始まるので、この後も同じく過去形にしていく必要があるわけですね。
また、各コマを2、3文で話すのは、2分という時間制限を考慮したものです。話すペースにもよりますが、落ち着いて話して1分半程度かかるかな、と思います。
ではこのパートが苦手な方におすすめの「準備時間の使い方」についてお話します。
このパートが苦手な方におすすめの準備時間の使い方
・問題カードの下線が引いてある部分の情報を確認する
・各コマで話すポイントを2、3個ピックアップする→各コマの2、3文の材料にする
・各コマに書いてある情報、特に文字情報は積極的に利用する方向で考える
問題カードの下線は、この4コマのシチュエーションの説明とナレーションの最初の1文の2箇所に引かれています。4コマのシチュエーションの説明の文は、語彙等がナレーションで利用できる場合があるので、余裕があればきちんと目を通しておきましょう。また、ナレーション最初の1文に先に目を通していないと、4コマの主人公を勘違いしてしまう場合があるので、焦らずに誰が話の中心なのかを把握してから準備を進めましょう。
各コマで話すポイントを絞るというのは、文を一文一文作っている時間がないからです。それよりは、全体でここを話そう、と決まっていたほうが気持ちに余裕が出てくると思います。
また、各コマに書いてある情報のうち特に文字情報は、話すポイントに加えて使っていきましょう。例えば、掲示板に書いてある文字、場所の名前、時間の推移を表す言葉、発言などです。これを加えることで話に具体性をもたせることができます。一つ注意したいのが吹き出しの中の「発言」を使う場合です。He said, "~."のような直接話法の場合は時制は気にしなくて大丈夫なのですが、He said that ~.のような間接話法の場合は時制や代名詞に注意しましょう。
このパートが苦手な方は、日本語の4コマ漫画を英語で説明してみるといい練習になります。
Question No.1の対策
この設問は、4コマの登場人物のうち、誰かしらを指定され、自分がその人だったらどんなことを考えるか、という質問になっています。
答え方としては、I would be thinkingのあとセリフ的に話してもいいですし、上で言及したようにthat以下を仮定法にしても大丈夫です。仮定法にあまり自信がない方は前者がおすすめです。
仮定法を使う場合には、時制に注意しましょう。仮定法の復習をされたい方はこちらです。基本の部分(仮定法過去と仮定法過去完了)さえわかっていれば事足りるかと思います。
また、1回文章を切ってしまって、一般的なことを言う場合は当然仮定法ではなく普通の文で答えればいいので、こちらの答え方もおすすめです。
Question No.2~4の対策
基本的にはNo.2~4は答え方は似ていますので、まとめて説明していきます。
違いはすでにお話したようにトピックへの関連性です。No.2はそれまでに使った語彙を活かすことができる可能性がありますので、自分が答えるときのヒントや取っ掛かりにするのも良いと思います。No.3、No.4の質問はそれまでの話題との関連性がない分、戸惑う部分もあるかもしれませんが、気持ちを切り替えて臨むようにしましょう。
答え方の基本
・立場をはっきりさせる
・理由を述べる
・理由を補強する言葉を述べる
・1問あたり2~3文が目安
例)政府は~すべきですか?といった質問が来た場合
そう考える/考えない→理由→補強(もしそれをしなければ、こうなってしまう/もしこうしたら、こうなる/具体例など)
意見を言うときのお決まりのフレーズをだんだん増やしていくと答えやすくなります。また、少し答え方が難しくなりますが、中立意見でももちろん大丈夫です。
オススメ教材と使用方法
ナレーションの訓練に関しては4コマ漫画をおすすめしましたが、面接の全体の流れに慣れておきたいという方もいらっしゃるかと思います。
そんなあなたに私がおすすめする教材は、こちらの旺文社 英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題です。
オンライン英会話でも教材として採用しているところもあるようですね!
面接官役になってくれる方がいない場合でも、CDに問題が収録されているので、それに合わせて練習を行うことができます。意外に文字を見ているだけだと答えられる気がしてしまうので、音声が流れてそれに答えるのを練習しておくのは重要だと思いますよ!
模範解答は、これだけ話せたら文句無しで合格!といった分量と内容のものが掲載されているのですが、そこまで完璧を求めなくても大丈夫です。言い回しを参考にすると語彙にも広がりが出てきます。
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おすすめの使い方
①CDに合わせて回答してみる。自分の言葉でOK。とにかく文にするのが大事。
②模範解答を確認する。当然、模範解答を目指さなくてもよく、言い回しのエッセンスを参考にする。
③必要であれば自分の回答を書き起こして音読する。自分の話しやすい言い回しを確立できると安心。
④リラックスしている状態で、自分の回答を暗唱してみる。※私はお風呂で練習していました。
③の書き起こしの作業が結構面倒くさいのですが、話しているときにあまり意識できない文法上の間違いのチェックなどもできるのでおすすめしています。時制や単数複数、冠詞などは重点的に確認しましょう。
④は、まず構文を自分のものにしてしまおうという作戦です。私は、あえて賛成も反対も回答を作って、どちらも言えるように練習していました。
まとめ
今回は英検準1級の面接対策についてまとめました。試験の流れや対策、私が実際にやったことも記載していますので合格を目指すあなたの参考になれば幸いです。
ちなみに当日は、早めに行って早く受けて帰ってきました。私のように緊張しやすい方は早めに会場入りしておきましょう!
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