英語の冠詞の使い分けを正しく理解!(a,an,the,someなど)

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こんにちは、みるです。今回は「英語の冠詞」がテーマです。冠詞とは簡単に言うとa、an、the、someなどの名詞の前につくものです。使い分けが難しいと感じているあなたも、なんとなくaを使っていたあなたも、各冠詞の使い方を確認してみましょう!

冠詞の使い分けの時に必要になるので、可算名詞と不可算名詞の見分け方については押さえておいてくださいね。まだご覧になっていない方はこちらから。

"the"の使い方

最初に"the"の使い方から説明します。

theの読み方、使い方

pronunciation

まず読み方ですが、theは普通[ðə]と読みます。母音(いわゆるアイウエオの音、場合によっては[juː]も含む)で始まる単語の前では[ði]、強調する場合はジー[ðíː]になります。次の単語の音によって読み方が変わる理由は発音のしやすさのためですね。発音が違う場合も表記が同じなので、音読する場合などは気を付けて読みましょう。Theは可算名詞にも不可算名詞にも単数形にも複数形にも使えます。

theは聞き手や読み手が対象をイメージできる

thought

ではtheを使うときのキーワードは「共通認識」です。話し手と相手が同じ対象を認識できるときに使います。つまり、以下のような場合です。

  • 指示するものが唯一無二のとき 例)the earth
  • 指示するものがそれまでの会話などで言及されているとき
  • 状況などから指示するものが1つに特定できるとき
解説
指示するものが1つしかないときは、話し手と相手が同じものを想像できます。指示するものに関連するものや指示する物自体がそれまでの文章や会話などで言及されているときも、「さっき登場した指示対象」という共通認識があるので、theを付けて表現できるというわけなんです。また、特段それまでに言及されていなくても、状況から「あの犬」とか「あのスーパーマーケット」などと言って、相手に通じる場合もイメージを共有できていると考えます。

theの他の用法

violin

共通認識の名詞に使うtheをこれまでに紹介しましたが、他の用法もあります。theはたくさんの用法があって書ききれないのですが、代表的なものを以下に示しておきます。

  • the+楽器
    例)play the piano、play the guitar
  • the+(まとまりのある集団)固有名詞の複数形→~山脈、~家の人々など
    例)the Rockies、the Greens
  • the+形容詞→~な人々(複数扱い)
    例)the rich、the young
  • the+数字's→~年代、~歳代
    例)in the 50's

楽器の前につけるtheについてですが、例えばa guitarだといろいろな種類のギターがあるうちの特別な1つのギターを相手に想像させてしまいます。一方、theを使うことで一般的なギターを想像してもらえます。

"a"や"an"の使い方

次は、aとanの使い方について見ていきます。

aとanの違いと発音

sound

theでは次にくる単語の最初の音で発音が変わりました。aは同じように次にくる単語の最初の音で発音が変わり、表記まで変わります。普通の時がa([ə])、母音の前ではan(アン[ən])です。これも発音のしやすさを考慮したものですね(a appleよりan appleの方が言いやすいですよね)。強調する時はそれぞれエイ[]とエン[æn]です。基本的には可算名詞の単数形と一緒に使います。

a/anの使い方

question

theは共通認識がテーマでしたが、aやanはざっくり言えば「共通認識がないもの」です。以下のような場合に使います。

  • 1つの~、ある~などの意味を表す(かなり弱い)
    例)an apple、a man
  • 指し示すものが共通認識でもなく言及もされていない初めての対象のとき
  • 総称的な表現(~というものは...)として使う場合
    例)a cat

他にもa/anは慣用的な表現にも用いられますが、これも全部は紹介しきれないので代表的なものを紹介しました。

"some"や"any"の使い方

money

someは普通の文で可算名詞の複数形や不可算名詞と一緒に使うことが多いです。「いくらかの~」という意味ですが、訳すと不自然なこともあるので省略されることもあります。例)I have some questions.
一方、anyは否定文や疑問文でこちらも可算名詞の複数形や不可算名詞と一緒に使うことが多いです。例)I don't have any money. Do you have any plans?

さらにsome+可算名詞の単数形とすると、「ある~」「何かしらの~」といった意味になります。例)for some reason

冠詞を使わない場合

school

名詞に冠詞を伴わない無冠詞もあります。これは以下のような場合に起こります。

  • 固有名詞や代名詞の前
  • 複数形の可算名詞と不可算名詞の前(一般的なものを指す場合)
  • 施設などの機能が重視される名詞の前
    例)go to school、go to bed、by car
  • 食事・言語・スポーツの前
    例)breakfast、English、baseball

まとめ

今回は使い分けが難しい冠詞がテーマでした。

まず、theは話し手と相手の共通認識がある場合、a/anはそれがない場合とざっくり分類できましたね。

その他のsomeやany、無冠詞についても解説しました。
日本語にはあまり冠詞の概念はないのでどうしても難しく感じてしまうと思います。

また、英語は冠詞が少なくて覚えるのが楽な分、一つの冠詞にいろいろな意味を持たせているので、それがややこしくもあります。

今回、それぞれの冠詞が持つ基本的なイメージを押さえたので、他の用法についても文章で触れながら慣れていきましょう!

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