こんにちは、れんです。今回はTOEICで高得点を目指す方向けに、韓国だけで発売されているというETS公式のTOEIC過去問について紹介していきます。
それでは、まずはTOEICの過去問について考えていきます。
TOEICの過去問は存在する?
TOEICを主催しているETSは、問題の持ち帰りを禁止していることはもちろん、試験内容を過去問として公開しないことで有名です。TOEICは出題問題を使い回すことがあり、そのため過去問の開示はご法度とされています。
かつては日本国内でもTOEIC専門雑誌で過去問が公開されているケースがありましたが、内容も現在の傾向とは大きく異なり、たとえ入手できたとしても意味のあるものとは言えません。
一方で、日本同様にTOEICが英語資格試験として評価されている韓国では、しばしば日本に先駆けて公式問題集が発売されたり、過去問が発売されたりするケースがありました。近年でも韓国ではTOEICの公式過去問が発売されており、TOEICの過去問はたしかに存在すると言えます。
韓国だけでTOEICの過去問が発売されているのは、韓国では日本よりもずっとTOEIC対策が進んでいて、現地のTOEIC予備校が問題再現のために多くの講師を動員して、講師が問題を暗記するという手法で過去問を完全再現してしまっていたからなんだとか・・・。恐るべし韓国のTOEIC熱。
TOEIC過去問の入手法
韓国ではTOEICの過去問が販売されていることが分かりました。では、どうやって過去問を入手すればよいのでしょうか?
・・・実はAmazonで普通に販売されています!
以下のように、リーディングとリスニングに分けて販売がされていますが、いずれもたしかにTOEICで過去に出題されたものです。
数字の順番で新しくなってきており、2022年5月現在の最新版は3です。
試験内容はおおむね日本試験の2017年以降に対応しており、近年難化を重ねているTOEICにも対応できる内容となっています。
しかし、日本国内で販売されている公式問題集(公式 TOEIC Listening & Reading 問題集)はTOEICを主催しているETSが作成している問題であって室の高さは認められていますが、残念ながら過去問ではありません。
韓国版TOEIC過去問の注意点
当然ですが、韓国で発売されているものなので、解説はすべて韓国語です。ですので、必然的にある程度の上級者(少なくとも答えを示されて自分で調べれば根拠がわかる実力)でなければ、理解できないので意味がありません。
(ポム英語学習教室では、授業内でTOEICの過去問を利用でき、解説は日本語で行っています。もしどうしてもTOEICの点数を上げるために過去問演習を行って日本語での解説授業を受けたいというご要望があればお知らせください。)
また、リスニングは音源をダウンロードして使います。CDなどは付属してこないので、リスニングできないじゃないか!と怒らないようにしましょう。
TOEICの過去問はそのまま出題される?
冒頭でTOEICの問題には使い回しがあると述べました。実際に過去問がそのまま出題されることはあるのでしょうか?
答えは「ある」です。しかし、公開テストではそれほど割合が多いわけではありません。特に新形式のテストに変わってからは、使い回しの割合は減っていると言えるでしょう。逆にほぼ100%使い回しだとされているのは、企業や大学などで団体受験できるIPテストで、とにかくIPテストで点数を上げたいという場合には過去問演習はプラスに働くでしょう。
公開テストに関しては、そもそも新形式になってから使い回ししにくいような問題も増えてきました。リスニングなんかは例えば、「いつ会議の予定は決まるの?」の答えが「トムに聞いてみるよ」とかだったりします。単純な対応ではなくなってきている分、使い回しはやりにくくなってきています。
また、ETSも発売されている問題集はすべて把握しているので、どの過去問が公開されているかは把握しています。ですので、過去問をやったからといって大きく点数が伸びるというわけでもありません。本番で出題された過去問ですので、練習問題より優れているのは間違いないですが、それだけやればいいということではありません。
まとめ
今回は韓国で発売されているTOEICの過去問の入手方法や内容など、TOEICの過去問にまつわる話をお伝えしました。結論としては、日本で発売されている問題集をやりきった後に取り組むのがいいと思います。
まずは何よりも英語力を磨くのが先ですよ!!
えいごログではTOEICの点数別にどのような勉強をやればいいのかをまとめています。興味があれば、確認してみてくださいね。