先日、初めて中国東方航空に乗ってパリへ向かいました。中国東方航空はトランジットを上海の浦東国際空港(PVG)で行うのですが、GWだったこともあってか、乗り換えに向かう列は行きも帰りも大混雑で、特に行きはトランジットに2時間も確保されていたにもかかわらず、あと少しで乗り遅れてしまうところでした。皆さんには正しいトランジットの仕方を知っておいて貰えればと思い、この記事を書くことにしました。
フィンガープリントは要らない
中国では、入国審査時に指紋採取が行われています。中国から見て海外の人(つまり日本人も対象)が中国に入国する場合に指紋と顔写真が必要になっています。ただし、同一空港内でトランジットする場合は例外として指紋採取が免除になります。
私の場合、上記のトランジット時には指紋採取が不要であることを知らずにトランジットに遅れるかと思いました。中国でトランジットされる皆さんは指紋採取機はスルーしてそのまま審査の列に並びましょう!
ちなみにですが、私のように無駄に指紋認証を取ると、以下のようなシートがもらえます。
中国国内に入るときにはこれを持って、審査の列に並びます。
"queue"は「列を作って並ぶ」という意味で「キュー」と発音します。ちょっとは英語ブログらしいコメントも…
行き先で並ぶ列が違う
これもまたかなりわかりにくいのですが、行き先が中国国内である場合と、トランジットで中国以外の外国に向かう場合とで審査前に並ぶ列が違います。
中国国内に向かうゲートは空いている一方、国外に向かう列は大きく伸びてしまうことが多いです。これは浦東国際空港がハブ空港として利用されていて、トランジット客の方がかなり多いからです。
その代わり、日本からの直行便に乗るよりもかなりの破格で移動することができます。
トランジットの流れ(国境審査まで)
乗換用の列に並んでいて、時間が近くなってくると空港係員がピリピリしだして、どんどん前に進めてくれます。(係員は大声をだして、「ヤバイ!ヤバイ!」みたいなことを言っていました。お客さんも容赦なく「走れ!」と言われます。)ずっと並んでいる人には不公平感が出ますが、みんなトランジットで仕方ないので、ある程度は多めに見ましょう。
また上海浦東空港では、乗り遅れそうになると特別なシールがもらえて、その後の手荷物検査なども優先的に受けさせてもらえました。
↓こんなシールです。
トランジット前の国境審査では、パスポートと顔写真の確認があります。審査しているのを裏から覗くと(すごく簡単に覗ける作りになっています)、パスポートと顔写真を見比べているのがわかります。そして、GWの観光客を捌くのに疲れていたのか、Immigration Officerはとても無愛想で不機嫌でした。
トランジットの流れ(搭乗まで)
国境審査を無事クリアすると、次は手荷物検査に進みます。なお国境審査がボトルネックになっていて、手荷物検査から先はあまり混むことはありません。しかし、搭乗に遅れそうなのに、手荷物検査は厳し目です。バッテリーと傘はバッグから出すよう執拗に言われます。100mlを超える液体は機内手荷物での持ち込み自体を認めていないのでその場で捨てるしかありません。
またその他の注意点としてPC・iPadなどの大きめの電子機器も手荷物から出しておかなければならないですし、バッテリーは袋に入れるなどして絶縁できる形になっている必要があります。不安な方は、あらかじめポリ袋にでも入れておきましょう。
針が天井からたくさん出てているエリアに来たらとりあえずは大丈夫です。あとは搭乗するだけです。
しかしまあなんでこんなデザインなのか。。。先端恐怖症の人には恐ろしい空港に感じられるのでは?
まとめ
中国の上海浦東(プードン)国際空港の乗り換えについてまとめてみましたが、後で振り返ってもひどい内容ばかりです。基本的に空港のキャパがないので、GWなどの大型連休などはできれば、浦東空港は使わないほうがベターかもしれません。「安かろう悪かろう」の部分もあるので、「トランジットの時間くらいは我慢してやるか」と思えなければ、もう少しお金を出してAN◯なりJ◯Lなりの直行便に乗ったほうがいいでしょう。
ちなみに、トランジットとトランスファーは微妙に意味が違いまして、本当はこのような手順を伴う乗り継ぎはトランスファーと呼びます。トランスファー便はトランジットよりもお客さんに手間がかかりますが、とにかく安い!なのでみんな乗ります。ですが、一般にトランスファーって言葉が浸透していなさすぎるので、今回はすべてトランジットで統一していました。
さらにちなむと、実際にプードン空港でトランスファーに失敗した人も多数いるようで、他人事ではなかったのだなとちょっと恐ろしくなりました。こちらは先人の方が記事にされていたので、もしも乗り遅れた場合はこちらを見てみてください。
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