【英検S-CBT】申し込み・試験の流れ、メリットなど徹底解説!

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部活や試験、その他のご予定で「従来型」の英検の日程が合わない...と悩まれている方に私が最近おすすめしているのが、英検S-CBTです。

今回は、この英検S-CBTとはどんなものなのか、お申し込みや受験の流れ、メリット・デメリット、おすすめしたい人はこんな人!といった内容で英検S-CBTを紹介していければと思います。

英検S-CBT公式サイトはこちらです。
最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

英検S-CBTってどんなもの?

まずは英検S-CBTの主な特徴を見ていきましょう。

・出題内容、難易度、採点基準、級やスコアの扱いは従来型の英検と変わらない
・1日で4つの技能の試験が完結する
・リスニングは対面式ではなく吹き込み式
・ライティングは筆記型もしくはタイピング型の2方式から選択可能
・実施級は準1級、2級、準2級、3級
・一次試験のみ合格した場合、一次試験免除の判定が出る
・他の試験で一次試験免除になった場合でもスピーキングのみ受験が可能
・同回次同じ級は2回まで受験可能
・実施回数が従来型に比べて充実している

出題内容、難易度、採点基準、級やスコアの扱いは従来型の英検と変わらない

出題内容や難易度、採点基準や級・スコアの扱いはこれまでの英検とは変わりません。
つまり、英検S-CBTで得た級やスコアを英検で得たものとして使用して問題ないということになります。

ただし、合否に関係なく自動的にスピーキングのスコアも加わるため、大学入試等の資格要件としては、スコアXXXX以上、ただし1次試験および2次試験合格など、但し書きがある場合もありますので、募集要項などよく確認されてみてください。

補足

英検の合否判定はCSEスコアによります。
従来型の英検と同じく、リーディング、ライティング、リスニングの3技能を合計したCSEスコアに基づき、一次試験の合否が判定されます。二次試験の合否はスピーキングの英検CSEスコアに基づいて判定されます。
従来型の英検と同じく、一次試験と二次試験をどちらも合格すると該当級の合格です。

英検S-CBTでは、一次試験合格者のみスピーキングの英検CSEスコアに基づき、二次試験の合否を判定します。
つまり、合否の判定としては、級の合格、一次試験免除(二次試験不合格)、不合格があることになります。二次試験のみの合格はありません。

1日で4つの技能の試験が完結する

eiken-comparison

従来型の英検との比較を作ってみました。
※後ほど詳述しますが、各技能の試験の受験の順番は左から順になります。

従来型の英検では、一次試験と二次試験で2日かかっていたところ、英検S-CBTでは、1日で完結することが大きな特徴です。特に土日が部活や用事で2日も確保するのが難しい方、従来型だとどうしても定期試験前後になってしまって十分な対策ができないと悩まれている方におすすめです。

リスニングは対面式ではなく吹き込み式

リスニングは対面式ではなく吹き込み式です。ヘッドセットを装着し、解答を録音します。
そのため、従来型とは違う点で注意点はあるものの、対面で会話をするのが苦手だと感じている方や緊張しやすい方におすすめしています。

ライティングは筆記型もしくはタイピング型の2方式から選択可能

ライティングは筆記型とタイピング型から選択できます。申込み時に選択する必要がありますので、それぞれのメリット・デメリットを確認の上、選択されてみてください。

筆記型:PC画面上の問題を見て、解答用紙に解答を記述します。
メリット:
・従来型に近い形で受験できる
・目に優しい

タイピング型:PC画面上の問題を見て、キーボードを使い解答を入力します。ただし、キーボードの持ち込みや入力および配列設定の変更はできません。
メリット:
・コピペ(コピーアンドペースト)や推敲がしやすい
・語数が表示される(自分でカウントする必要がない)

公式では、タイピング型を選択した場合、1分あたり30文字を入力できるタイプスピードがあれば、解答に支障はないとされています。入力が苦手だと感じる方は筆記型を選択されるといいのかもしれません。

実施級は準1級、2級、準2級、3級

1級、4級、5級は英検S-CBTでの実施はいまのところ(※2023年12月時点)ありません。

個人的な想像になりますが、1級、4級、5級が除外対象になる理由としては以下のことが考えられます。

・1級は試験の性質上、その場の会話の流れで質問が変化しているので、スピーキングを1日にまとめるのが実質上不可能であることが大きい。
・4級、5級は合不合の出るスピーキングが無いのに加え、ライティングも無いので試験時間が極端に短く、また、受験される方が比較的低年齢である。

一次試験のみ合格した場合、一次試験免除の判定が出る

英検S-CBTは1日で終わる試験ですが、判定は従来型と同じように「一次試験合格」の方に対して二次試験の合否が判定されます。そのため、一次試験は合格し、二次試験は残念ながら不合格になった場合は、次回以降の英検S-CBT申込時に「一次試験免除申請」をすれば、英検S-CBTをスピーキングのみで受験できます。

英検S-CBTの一次試験免除資格は、「各試験のウェブ合否公開日時」から発生します。また、英検S-CBTの一次試験免除資格の有効期限は「一次試験免除資格を取得した検定回から、翌年度の同一検定回」までです。
例えば、2022年第1回の英検S-CBTで一次試験免除資格を取得した場合は、この結果公開日時から2023年第1回の検定まで一次試験免除で申請可能です。

他の試験で一次試験免除になった場合でもSpeakingのみ受験が可能

従来型の英検や英検S-Interview(※)で一次試験免除の資格を取得した場合でもその旨を申請すればスピーキングのみ受験が可能です。

一次試験に合格し、二次試験は残念ながら不合格となった方・もしくは何らかの事情で受験しなかった(棄権・欠席)は、次回以降の申込時に一次試験免除申請をすれば、二次試験のみ受験することができます。二次試験のウェブ合否公開時刻時点から一次試験免除資格を使用して申込可能となり、翌年度の同回まで申請可能です。

英検S-Interviewは合理的配慮が必要な障がい等のある方を受験の対象とする試験です。

同回次同じ級は2回まで受験可能

英検S-CBTでは同回次同じ級は2回まで受験可能です。
ただし、試験を欠席・棄権した場合も受験回数に含まれます
回次:第1回:4~7月、第2回:8月〜11月、第3回:12~3月
もし3回以上受験しても、そちらは無効になり、最初の2回が採用されることになっています。

併願については、従来型の英検との併願は可能です。
「第◯回検定までに特定の級認定が必要」「なるべく高いCSEスコアが必要」などという場合には併願も検討してみるといいと思います。

実施回数が従来型に比べてかなり充実している

従来型は年3回の実施ですが、英検S-CBTはほぼ毎週土日(※会場により変動あり)実施されており、その他に一部平日・祝日などにも開催されています。いままでタイミングが合わず、受験を敬遠されていた方には気軽に受験がしやすくなりました。

例えば、2023年12月実施分の試験日程はなんと20日以上あります。(※2023年12月時点)

詳細は、こちらから確認されてみてください。

また平日受験は割引キャンペーンが適用されることもあります。受験の検討時に参考にされてみてください。割引適用には条件を満たす必要があります。各キャンペーンの詳細をよくお読みになり、検討されてみてください。

試験の流れ

ここからは実際の試験の流れを見ていきましょう。

英検S-CBTを受験する際の注意点

受験の順番はスピーキング→リスニング→リーディング+ライティングの順です。
一次試験免除の方は、スピーキングのみ受験することになります。

◯スピーキング
PCの前に座り、ヘッドセットを装着し、PC画面上の指示にしたがって解答し、音声を録音します。

◯リスニング
PC画面上の問題・選択肢を見ながらヘッドセットで音声を聞き、マウスで選択肢をクリックして解答します。試験時間内であれば、解答内容の見直し・訂正ができます。
リスニングは最後の問題の解答時間が終わると試験終了になります。

◯リーディング
PC画面上の問題・選択肢をみて、マウスで選択肢をクリックして、解答します。

◯ライティング
筆記型・タイピング型のどちらの形式にするかを選択します。

※リーディング・ライティングでは、画面右上に残り時間が表示されます。

解答用紙について(ライティングで筆記型を選択した場合)

試験当日は受験者本人が記入をするため、個人情報を記入する練習をしておくようにしましょう。
なお、筆者の経験上、「年齢」という言葉自体がわからない方、生年月日の「生まれ年」まではわからない方、「電話番号」がわからない方が多いです。

以下の解答用紙は問題形式リニューアル後用です。

準1級の解答用紙見本
2級の解答用紙見本
準2級の解答用紙見本
3級の解答用紙見本

公式体験版

体験版はこちらからご覧ください。

体験版の内容
・スピーキング:3級(6問)
・リスニング(30問) / リーディング (37問)/ ライティング(1問): 準2級

必要なもの
・パソコン
・マウス
・イヤホン、ヘッドフォン等
・ライティングで筆記型選択の方は解答用紙

注意事項
・体験版の試験画面や各種機能は、実際の試験時のものとは一部異なります。

試験時間

※英検は2024年度第1回から試験内容がリニューアルされました。

問題形式のリニューアルについては、こちらの記事をご覧ください。

なお、下に示すタイムテーブルは公式情報を参考にしたものですが、変更になることもありますので、ご確認の上お申し込みください。

S-CBT リニューアル

テストセンターのイメージ

テストセンターのイメージはこちらから確認することができます。
当然会場により一部設備は異なることがありますが、当日のイメージがしやすくなるのではないでしょうか。

申し込みの流れ

注意点

・同回次同じ級は2回まで受験可能:先述のとおりです。規定回数を超えてしまうと無効になってしまうのでしっかり確認してください。
申込時に顔写真が必要(顔写真の規格はこちら
・英検ドメイン(@eiken.or.jp)のメールが届くように設定:申込時に受信できる必要があります
・「障がい等ある方への受験上の配慮」の申請が必要な場合は受験申込み後、受験上の配慮の申請期間内に申請

申込方法

①受験級・受験会場・受験日時の選択
②生涯学習アカウント登録 / ログイン
③氏名、性別、生年月日、住所の登録
④顔写真の登録
⑤支払方法選択
⑥申込完了(申込/受付完了メールが届いているか確認)
⑦受験票印刷開始のお知らせ受信(試験日約5日前まで)
⑧英検S-CBT受験票をマイページからダウンロード、印刷
(携帯電話・スマートフォンの画面による受験票の提示などは認められていないので必ず印刷を!)

くれぐれも入力間違いが無いようにお気をつけください。

その他(成績の表示方法・過去問など)

成績公開

試験結果は「受験者マイページ」で確認できます。
成績公開時期はウェブ合否公開日・成績表必着日一覧から確認することができます。特にできるだけ早く結果を確認する必要がある場合は、予め日程を把握しておくのがおすすめです。

なお、個人成績表・合格証明書は合格時に、合格証書とともに英文・和文各1通が無料で送付されれきます。再発行は有料です。学校などに原本を提出する必要がある場合は、必要部数を確認しておきましょう。

個人成績表サンプル(公式)はこちら
合格証明書サンプル(和文)(公式)はこちら
合格証明書サンプル(英文)(公式)はこちら

過去問はある?

過去問題集についてはいまのところ発売はないようです。
代わりに、旺文社から英検S-CBT専用予想問題ドリルシリーズが各級発売されています。模試2回分が収録されていますので、基本的な力がついた後に力試しも兼ねて演習してみるといいでしょう。





英検S-CBTをおすすめしたい人(まとめ)

ということで、英検S-CBTをおすすめしたい人はこんな方です。当てはまるようでしたら、ぜひ受験を検討してみてください。

・英検を1日で終わらせたい人
・対面の面接試験だと緊張してしまう人
・タイピング型でライティングを受験したい人
・緊急で英検取得が必要な人(従来型との併用も検討を!)
・なるべく高いCSEスコアが必要な人

いままでの英検の形式に慣れてしまっている方は従来型の方法がやはり馴染みがありますが、これから3級以上を受験される方は日程の融通もききやすい英検S-CBTも有力な選択肢の一つになるのかなと思います。特に対面の面接試験で必要以上に緊張してしまいがち、という方にはおすすめの試験形式です。

この記事が資格取得のお手伝いとなれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!

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