今回のテーマは、「英検準1級の英作文対策」についてです。
要約問題対策については、別記事をご用意する予定ですので、いましばらくお待ち下さい。
今回の記事では、実際に試験を受け合格した私が、英検準1級の英作文で気になる以下のことをまとめて紹介しています。
英検の他の級、英検準1級のそのほかのパートの対策については、以下の記事をご覧ください。
Contents
英検準1級の英作文ってどんな設問?
まず、英検準1級の英作文の設問、条件について確認していきます。
・与えられたTOPICに対してエッセイを書く形式
・構成はintroduction、main body、conclusion
・120~150語
・4つPOINTが与えられるのでそのうちの2つを使う
TOPICについては、通常の疑問文のほか、"Should ~ ?"、”Agree or disagree : ~ "などの形式で意見を問われることもあります。
与えられる4つのPOINTについては、賛成でも反対でも(時には中立でも)いいように、基本的にバランス良く組まれています。
採点基準からみる「求められていること」
採点基準は、以下の4点です。
どのようなテーマが出題されるか
英検準1級はレベルが「大学中級程度」ということもあり、2級までの英作文と比べて少し大人目線のTOPICがテーマとなっていることが多いように思います。例えば、政府がどうすべきかといった政治的な目線や社会問題など大きめのテーマが話題になることが多いといえます。
そのため、中学生や高校生で英検準1級を受験される方には少しハードルが高いもしくは想像力を働かせる必要がある課題になるかもしれません。
テーマは、
・世間で問題になっていること
・日常生活で賛否が分かれるもの
などについて聞かれることが多いです。それほど難しい内容が出題されることはありませんが、普段からいろいろな考え方に触れて自分で考えているかどうかが問われています。
まずは、日本語で構わないので、話題になっている事柄について「自分の意見と理由を持つ」、「他人の意見とその理由を整理する」ことを意識してみてください。
公式の過去問3回分はこちらに掲載されているので、参考にしてみてください。
英作文対策
ここでは、実際に英作文をどう対策していったらいいか考えていきます。
STEP 1 意見とその理由を考えよう
さて、いきなり書き始めるのはかなり危険なので、まずは自分の意見とその理由を日本語でいいので考えましょう。
まずTOPICで聞かれていることを焦らずにきちんと理解することが大切です。焦って文章を書き始めてしまうと、TOPICから話がずれてしまい、言いたいことが伝わらない恐れがあります。
POINTSを参考にしながら意見を決め、それに基づいて2つ理由を挙げていきます。誰かを説得したり、誰かに説明してあげるのを想定すると書きやすいかもしれません。
級にかかわらずいろいろな方の英作文の答案を拝見していると、理由が結局同じものから分岐してしまっているような答案もよく見受けられます。
1つの意見をサポートするために、できれば別方向の視点から話してあげるとより説得力のある文章になります。
STEP 2 構成を考えよう
理由が決まったところでそれを裏付けするものを考えていきます。
内容によっては個人的な経験から導いていってもいいのですが、「一般的に言われていること」や「一人ではなく複数人の人がこのように行動している」といった一般論から事例などを導けると説得力のある文章を書くことができます。ここの部分も日本語で考えてしまっても大丈夫です。
ここまで全体を見直してみて、論理のずれがないか確認します。ここでそれぞれの文について英語で書けそうかという目処も立ててしまうとよいでしょう。
STEP 3 英文を書いていこう <お役立ちフレーズ>
英文を書いていきます。必要なところには接続詞などを効果的に使用していきましょう。
よく使われる表現には以下のようなものがあります。
書き出しと最後のまとめは大意としたは同じことをいっている必要があるのですが、全く一緒でもこのエッセイを書いてきた意味が伝わりづらいです。
そこで、最後のまとめの部分では、「意見+具体的な解決策の提案や望み」を盛り込むとその人の主張と考え方の方向性を再確認できる文章を書くことができます。
STEP 4 見直しをしよう
どんなに自信がある方でも見直しをしていきましょう。
・単数形、複数形の誤りがないか
・一般的な話をしているのに主語が単数でないか
・同じ言葉や表現ばかり使っていないか
・構文が同じものばかりでないか
・スペルミスがないか
・三単現のSを忘れていないか
まとめ
今回は英検準1級の英作文対策について、形式、採点基準、テーマ、実際の書き方などの観点から解説しました。
準1級取得に向けて勉強中の方は実際に書いてみるといろいろな発見があります 。まずは一度書いてみて、見直しをしてみましょう。ぜひ頑張ってみてください。
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