今回は英検3級一次試験の解説です!構成を知り、またそれに対する対策をして合格を勝ち取りましょう。
本記事は2024年度から導入された新形式のライティングについても解説しています。
なお、リニューアルに伴い、試験時間が50分から65分に延長になっています。
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Contents
英検3級1次試験の合格点は?
まず英検3級一次試験がどれくらいの難易度の試験なのか確認してみましょう。
推奨の学力目安は中学卒業程度です。
各級の合否の判定はCSEスコアに基づきます。
英検3級の一次試験では、リーディング、リスニング、ライティングの3技能が問われます。
それぞれの技能で550点ずつ配点があり、満点は1650点。
合格基準スコアは1103です。
この基準により、どの技能も一定のスコアを取れないと合格ができない仕組みになりました。
また一問ごとの配点は固定ではなく、統計処理されたうえでのスコアになります。
近年は、合格率は公表されていないようですが、二次試験まで含めて約50%程度の合格率だそうです。
正答率は6割程度が目安です。
英検3級一次試験の内容は?
では、一次試験の構成を確認していきましょう。
一次試験の構成
『英検公式サイト 英検3級の試験内容』をもとに記載しています。
また過去1年分(3回分)の過去問及び解答も公式サイトから閲覧することができます。
筆記65分とリスニング約25分の構成です。
※測定技能略語
R:リーディング
W:ライティング
L:リスニング
測定技能 | 形式 | 問題数 | 解答形式 |
R | 短文の語句 空所補充 |
15 | 4択 |
R | 会話文の文 空所補充 |
5 | 4択 |
R | 長文の語句 一致選択 |
10 | 4択 |
W | ライティング(Eメール) | 1 | 記述式 |
W | ライティング(英作文) | 1 | 記述式 |
L | 会話の応答文 選択 |
10 | 3択 (選択肢読み上げ) |
L | 会話の内容 一致選択 |
10 | 4択 (選択肢印刷) |
L | 文の内容 一致選択 |
10 | 4択 (選択肢印刷) |
リーディングパート
文意にあう単語や語句を聞かれていることが多く、文法問題は3~4問程度。
・1つの会話につき1問の形式が5会話
ライティングパート
外国人から受け取ったEメールに返信する形式の問題です。
条件は、以下の通りです。
・Eメール内に質問が2つあり、それに下線が引かれていますので、それに対して答えること
・語数15語〜25語程度
・指定の解答欄のみに記入すること
・質問に対応した答えであること
条件は、以下の通りです。
・自分の意見と2つの理由を述べること
・語数は25語~35語程度
・指定の解答欄のみに記入すること
・質問に対応した答えであること
リスニングパート
ここからはリスニングパートについてです。
問題によって読み上げられる回数が異なるので注意しましょう。
英検3級一次試験の合格のコツ
ここからは一次試験の対策について項目別にみていきます。
リーディング・ライティングの時間配分
リーディング・ライティングパートは65分、大問は4問です。
せっかく形式が決まっているので、作戦を立てましょう。
万が一、本番で解答に詰まってしまう場合は、その問題はとりあえず飛ばし、次の問題に取り組むといった切り替えも重要です。
自分なりのルールを決めておけば何かあった時も余裕をもって対処することができます。
時間配分は人によって得意不得意があるので、練習を繰り返して決めてもらうと一番良いと思います。
ここでは一例を示します。
大問 | 問題数 | 時間のめやす |
1 | 15 | 計15分 |
2 | 5 | 計5分 |
3 | 10 | 計10分 |
4 | 1 | 計15分 |
5 | 1 | 計15分 |
この通りに解くと5分ほど余ります。飛ばしたところにもう一度取り組む余裕もできますね!
リーディングパート
リーディングパートは大問1~3の30問です。
何から始めればいいのか迷っている人はまず単語の意味を覚えるところから!
具体的な用法よりも大まかな意味をまず覚えたほうが効果的です。
押さえておきたい文法事項
ここでは、英検3級で押さえておきたい文法事項を紹介します。英検は、後述するように語彙力が大事なことが多いのですが、文法事項を押さえていると文章の理解度も違ってきます。
特に前後関係のないリーディング大問1などは、文法を理解していないと正解にたどり着くのが大変なので、合格を目指す方であればチェックしておいてください。
どれも重要な文法事項なのですが、特に「文型」はこのあとの英語学習に欠かせない要素になってきますので、エッセンスだけでも取り入れたいところです。
なお、3級で学習する文法の基礎的な説明は、ポム英語学習教室のYoutubeですべて無料で見ることが出来ます。わかりやすい授業でおすすめです。英語が苦手な方でも理解できますよ!
大問1
大問1は、短文の空欄補充問題です。
対策は以下のような感じです。
③熟語・定型表現を押さえる―前置詞まで丁寧に
①英検3級頻出の単語&熟語を覚える
大問1は単語・熟語の意味自体を問われている設問が非常に多いです。
つまり、空欄以外の文章と選択肢の意味が分かれば、用法までは知らなくても解ける問題です。
逆に言えば、選択肢の意味がわからないと選びようがないので単語はぜひ覚えておきたいですね。
②基礎の文法を押さえる
文法問題は、選択肢に同じ単語の派生語や似たような使い方をする単語が並んでいるのが目印です。
練習でこの辺りを間違えてしまう方は、苦手な分野だけでも見直しをしておくとよいでしょう。数問の文法問題しか出ませんが、後々の勉強を考えると、いま曖昧なところの対策をしておくほうが効率的です。
③熟語・定型表現を押さえる―前置詞まで丁寧に
熟語・定型表現の一部分、特に前置詞が問われることがあります。
問題数としては少ないですが、表現の細かい部分まできちんと把握しておくとよいでしょう。
大問2
大問2は会話文の空欄補充です。
おすすめの解き方は以下の通りです。
②設問を読む
話の流れをつかむために、先に会話文をすべて読んでしまうことをおすすめします。
特に解答する時にはカッコの前後の意味のつながりを意識しましょう。
大問2でも細かい用法を問われる問題はなく、会話が理解できていれば正しい解答を選択できるようになっています。
大問3
長文の内容に一致した選択肢を選ぶ問題です。
3Aが広告など、3Bがメール形式、3Cが説明文です。
段落と設問がリンクしていることが多いので答えの箇所が見つけやすいのが特徴です。
おすすめの解き方は以下の通り。
(余裕があれば数問一気に見てもよい)
②対応する(と思われる)段落を読む
③設問の選択肢を読んで解答する
①~③を繰り返す
ライティングパート対策
・公式の採点ポイントを押さえる
・問題文の指示に従う
・言い換えができれば対応する
ライティングパートは、公式から以下のようにポイントが紹介されています。
意見を支持する内容のみを書き、逆の意見を支持する内容は書かない
①質問をしっかり理解する。
大事なのは、疑問詞をよく捉えることです。
②文の形式で答える。
今後のためにも、主語+動詞で始める文を書きましょう。
単語で答えてしまうと語数も足りなくなってしまいます。
例)
Yes, I do. / No, I don't.
Yes, I think so. / No, I don't think so.
I think ~ is better.
まずは自分の立場をはっきりさせましょう。②理由二つをざっくり決める
1)First、First of allなどで始める
2)In addition、Alsoなどで始める③重複している語句や言い回しを書き替える
難しい表現でなくてもOK、表現のバリエーションが多いことをアピール
代名詞を使って言い換える、ただし指示しているものが明確かどうか注意
リスニングパート
・第1部は、質問文の形に注目!Yes/Noで答えるかどうかすぐに判断できるように訓練を。
・第2部&第3部は、英文が2回読まれるのをうまく利用しよう!質問文の疑問詞を聞き逃さないように。
英検3級のリスニングは、問題によって読まれる回数が違います。
第1部は1度しか英文が読まれないので注意しましょう。
イラストが描かれているので、英文が読まれる前に確認しておくのがおすすめです。
特に最後の文の質問に対する答えがYes/Noで始まるかどうかが判断できるようにしておくといいです。
第2部・第3部は以下のようにするのがおすすめです。英文が2回読まれるのをうまく利用しましょう。
②対話・会話をとりあえず聞くが、質問に集中し、聞かれていることを把握する
③もう一度対話・会話が読まれるので、質問に対応する箇所を見つける
質問文の疑問詞を聞き逃さないことが大事ですよ!
まとめ
今回は英検3級の一次試験の合格点、構成、合格のコツについてご紹介しました。一次試験のなかに3技能が詰まっているので、きちんと対策して合格を目指しましょう。
何から始めたらいいかわからない、という方はまず単語の意味を覚えるところから始めましょう。英検で出やすい語句というのは決まっていますから、合格へ確実に近づくことができますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。これから一次試験を受ける方、応援しています。
なお、えいごログの2人が運営するポム英語学習教室 オンライン校では、英検指導も対応しています。遠方でもネット授業で教えておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。