こんにちは、みるです。
今回はフレンズのシーズン1第9話を解説していきますよー!
今回は感謝祭 "Thanksgiving Day" のお話です。
注意!
海外ドラマ「フレンズ」の解説記事では、これから作品を見る方に楽しんでいただけるよう、ネタバレしないようにできるだけ配慮しております。ただし、解説をするうえで前後の文章が必要な場合やシチュエーションの説明が必要な場合があります。
シーズン1第9話のあらすじ・準レギュラー
では、今話のあらすじ・出演準レギュラーを簡単に見ていきましょう!
あらすじ
感謝祭を家族と過ごすために、必死にお金を稼ごうとするレイチェル。
ロスは自分の声を覚えてもらえるよう、胎児に話しかけようと試みる。
一方、他の面々はそれぞれの感謝祭を過ごす予定だったが、予想外のアクシデントが起こり...
準レギュラー
テリ(Terri):レイチェルの働くコーヒーショップのオーナー。
キャロル(Carol):ロスの元妻。ロスの子供を妊娠中。
スーザン(Susan):キャロルの恋人。キャロルを取り合っているのでロスとは犬猿の仲。
裸のブ男(Ugly Naked Guy):モニカの家の向かいのアパートに住んでいる裸の人。そうする意味はよくわからないがみんなよく窓からのぞき見して生態を観察している。
シーズン1第9話の解説
赤枠は語句や文法の解説、青枠は背景知識、緑枠は両方の箇所につけています。
シーズン1 第9話 THE ONE WHERE UNDERDOG GETS AWAY
レイチェルが給料の前払いを頼むシーン
Every year we ski in Veil, and normally my father pays for my ticket,
but I've started this whole independent thing, you know, which is actually why I took this "job."
少し長い文章ですが、細かく見ていきましょう。
Veil:コロラド州にあるリゾート地です。スキーリゾートとして有名ですが、1年中アクティビティを楽しめるそうですよ。
butの前までは、これまでの毎年の習慣を説明しています。
そのあと、今年の説明をしているわけですね。
最後のjobの時にやる手のジェスチャーは""を指で表しています。海外ドラマの定番です。
対訳)
毎年、家族でVeilにスキーに行っていて、いつもは父が私の分のお金も払ってくれるんですが、
私、ほら、完全自立ってものを始めたでしょう。
それでここの「仕事」ってものをやっているわけですけど。
(だから自分の分のお金がいるんです。)
Is there a possibility that you could advance me my chips?
なんとしてもお金を集めたいレイチェルですが...
You come in here all the time.
I was wondering ... do you think is there a possibility that you could advance me my chips?
・I was wondering ...(本来であれば if...と続きます)
・Do you think ~?
・Is there a possibility ...?
を駆使してお願いをしようとしていますが内容が...
advance 人 物:人に物(お金)を前払いする
対訳)
ここの常連さんですよね。
ちょっとご相談なのですが、チップを前払いでいただくことは可能とお考えでしょうか?
the Cry for Help Department
cry for help:助けを呼ぶ
という意味ですが、緊急ではない場合の困りごとを相談する場所のことを指しているそうです。
チャンドラーは、ジョーイの様子が変なことに気づいて使っていますね。
fingers crossed
ジョーイがモデルを務めるポスターの話題です
Chandler : Know which one you're gonna be?
Joey : No. But I heard Lyme disease is open, so ...
Chandler : Good luck, man. I hope you get it.
Lyme disease(ライム病)は、人畜共通感染症の一つです。
野生生物では発症しませんが、ヒトや犬、牛などでは発症する病気です。
媒介者であるダニに噛まれると発症します。
最近だとアヴリル・ラヴィーンがこの病気だったことを告白していましたね。
特にニューヨークで発症例が多いため、ニューヨークの風土病と言われることもあります。
※重症化すると危険なので笑い事ではないです!
ジョーイがso ...のあとに指をクロスさせていますが、これはfingers crossedと呼ばれる仕草です。
幸運を祈ってて! "Keep your fingers crossed!"
とか
応援してるよ! "I’ll keep my fingers crossed!"
最後のget itは二重の意味です。「病気になる」ことと「仕事を得る」ことですね。
ジョーイは後者だけだと思ったようです。
対訳)
チャンドラー:どれになるか分かってるの?
ジョーイ:いいや。でもライム病に空きがあるって聞いたから...
チャンドラー:うまくいくといいな。祈ってるよ。
正式な名前はYertle the Turtle and Other Storiesで 、著者はDr. Seuss。
王様のカメのヤートルとその部下たちのお話です。
I'm totally behind ~
フィービーの変な提案に乗っかるチャンドラーのセリフ
I'd just like to say I'm totally behind the experiment.
behindは~の後ろに、という意味の他に「~の応援をして」という意味があります。
背後から支えるイメージだとわかりやすいですかね。
対訳)
その実験に大賛成だよ!って言いたいね。
駅で出会った女性を口説き始めるジョーイ
Joey : I got to tell you. You're the best in the business.
Lady : Get out!
got to ~ = have got to ~ で〜しなければならないという意味になります。
the best in the business:業界で一番である
get outは今ではあまり使われないスラングで、get out of town = stop itの意味です。
対訳)
ジョーイ:言わなきゃいけないことがあるんだ。君は凄腕だよね!
女性:やめてよ(そんなお世辞)!
Blossom
1991年から1995年までアメリカで放送された、10代の若者を描いたドラマ。
若者が陥りやすい問題が描かれていることが多い。
ciderはサイダーじゃない!
ciderはサイダーじゃない!
ciderは、地域によって指すものが若干変わります。
・アメリカでは、りんごジュース(sweet ciderとも)
・イギリスでは、りんご酒(アメリカではhard cider)
・日本のサイダーに当たる言葉はsoda pop
ジュースだと思ったらお酒だった!ってことがないように覚えておきましょう
Underdog
アニメのキャラクターです。
モニカがCider's mulling, ...と言う前に感謝祭のパレードの映像が流れると思いますが、
その最後に出てくる大きな風船のキャラクターがUnderdogです。
Chandler : Shall I carve?
Rachel : By all means.
carve : [食事の前に]肉を切り分ける
By all means : [承諾・同意]ぜひとも、もちろん
対訳)
チャンドラー:私が切り分けましょうか?
レイチェル:ええ、お願いするわ
感謝祭とウィッシュボーン
感謝祭だからね!
Monica : Does anybody want to split this?
Joey : I will.
Phoebe : You guys have to make a wish.
Monica : Make a wish?
Phoebe : Come on, you know, Thanksgiving.
ここの場面ですが、本来の感謝祭でやることを知っている必要があります。
モニカが準備していたように、感謝祭では七面鳥(Turkey)を食べるのが定番です。
七面鳥に関してウィッシュボーンという習わしがあります。
七面鳥の鎖骨が「人」の形になっていて、二名の人がそれぞれの端を持ち、何かをお願いしながら引っ張り合います。
おおきな破片を持ったほうが願いが叶うという言い伝えです。
対訳)
モニカ:誰かコレ分けない?
ジョーイ:俺がもらう!
フィービー:ふたりとも願い事してよね!
モニカ:願い事?
フィービー:いいじゃない、感謝祭よ。
まとめ
今回は感謝祭をテーマにしたお話でした。
想定していた感謝祭とは違っても、すこしほっこりするお話で割と好きです。
感謝祭については、このあとのフレンズでも出てくるので、本来の過ごし方なども感じ取ってもらえるといいかなと思います。
さて、えいごログではさまざまな記事を更新中です!
また、洋楽が楽しいドラマ、gleeの記事も更新中です!