TOEIC満点は990点!TOEIC満点のレベルとおすすめの教材とは?!

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こんにちは、Renです。私は2021年9月のTOEIC LR公開テストで念願のスコア990(満点)を取得しました。この記事ではTOEICで満点を取れる人の英語レベルの考察とそこまでに必要な過程、そしておすすめの教材について説明しています。わかりやすく説明していきますので、満点を目指される方はぜひ参考にしてみてください!

TOEIC満点のレベル

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TOEICの満点はこの記事のタイトルにもある通り990点です。なぜこんなに中途半端な数字なのでしょうか?

明らかに1000点満点の方がキリが良いのにそうしなかったのは、一節には「英語学習は満点を取った後も続いていくので、あえて完璧な印象を与えることを避けるため」だったと言われています。

たしかにTOEICで満点を取ったからと言って英語力は完璧ではありませんが、TOEICで満点を取れる人は受験者全体の上位0.3%程度とされています。これは受験者1000人に対して3人程度の割合です。満点取得者の中には何回も繰り返し受験する人(TOEICerと呼ばれる人々です)も多くいますので、実際に満点を1回でも取ったことのある人数で考えるとさらに少ない割合になると考えられます。

また一般に日本でTOEICといえば、TOEIC LRの試験を指すことが多いです。LRとはリスニング・リーディングの頭文字で、この試験形式ではスピーキングとライティングの試験が課されません。日本のビジネス界では実際に英語を使う機会が少なく、TOEICが実質的に個人の学習能力を図るペーパーテストとして発展をしてきた結果、LRのみの試験として定着しました。

さて、TOEIC LR試験で満点が取れる人のレベルですが、リーディングとリスニングの能力については準ネイティブクラスと言って良いでしょう。よくTOEICで満点と言うとネイティブのように扱われますが、TOEICで満点を取っただけではそれなりに教養のあるネイティブには遠く及ばないと感じます。

●TOEIC満点の人ができること・できないこと

できること きれいに発音されたニュース英語の聞き取り、英語字幕付きでの映画鑑賞、英字新聞の内容読み取り、非ネイティブ向けの観光情報の読み取り
できないこと スラング・イディオム等を交えた英会話、アカデミックでも通用する英文書作成、字幕なしでのドラマ・映画鑑賞、英字新聞の辞書なしでの完全な理解、電車の車内放送等明瞭でない発音やなまりを伴う英語のヒアリング

非ネイティブ向けにある程度分かりやすく意識して発信された英語の聞き取りや読み取りは可能です。また字幕さえあれば、多くの映画やドラマの大筋や笑いどころは掴めるのではないかと思われます。

一方でLR試験の場合、会話や英作文の技術は一切問われないので、多くのTOEIC満点取得者はネイティブスピードでの会話やコロケーションを意識した作文等にはついていけないと思います。さらにリスニングやリーディングに関連するものでも、ネイティブに比べて特にリスニング能力は大きく劣ると考えられます。

まとめるとTOEICで満点を取れれば、非ネイティブとしては十分な英語力を有するが、ネイティブには程遠く準ネイティブの評価にとどまるというのが実際に満点を取った私の評価です。

TOEICで満点を目指す方へのオススメ教材

ここでは私が実際にTOEIC満点を取るまでに使って良かった教材をランキング形式でご紹介したいと思います。(TOEIC満点を取ることを意識して選んでいますので、最低でも現在900点を取得している方に向けて書いています。)

オススメ教材 1位「TOEIC L&Rテスト990点攻略」

まずはTOEICを研究し、自身でも満点を何回も取られている濱崎潤之輔先生の著書「TOEIC L&Rテスト990点攻略」です。この書籍の良いところは各パート別に満点を取る一歩手前の受験者が陥りがちな穴を押さえている点です。また実際にこうやって解きましょうというTOEICのパートごとの解法も紹介されているので、満点を取りたいがどうすればいいのか…と悩んでいる方におすすめです。

オススメ教材 2位「TOEIC® L&Rテスト精選模試 リーディング」

次におすすめしたいのはジャパンタイムズ出版から出されている「TOEIC® L&Rテスト精選模試 リーディング」です。TOEIC満点を目指す人が最後につまづくのは、リーディングパートであることがほとんどです。難化を続けているTOEICの本番に近い難易度を保ち、かつ質の良い問題を提供しているということで、精選模試シリーズを推薦します。

オススメ教材 3位「TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6」

特急シリーズにはTOEICの良書が多くありますが、加藤優先生「TOEIC® L&Rテスト精選模試 リーディング」には990点を目指す人でも間違える問題がゴロゴロあります。軽視しがちなパート5が990点達成の最後の障壁になることはよくありますので、この問題集で鍛えておきましょう。なお、同じ特急シリーズの「文法特急(青本)」も本書に比べてレベルは落ちますが、文法力に自信がなければ取り組んでおきたい良書です。

オススメ教材 4位「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」

TOEICを受験する方であれば、満点を目指す人だけでなく皆が一度は取り組む公式問題集も避けては通れません。本記事執筆時点では8が最新版ですが、TOEICは難化を続けていますので、必ず最新版買って取り組むようにしてください。

オススメ教材 5位「TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ」

満点を目指す方の場合、特急シリーズの名著「金のフレーズ」に出てくる単語を覚えているのは当たり前で、プラスアルファで本書「TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ」をおすすめします。黒のフレーズは普段TOEIC学習をしているだけではあまり見かけることのない、しかし本番出たら困ってしまう難単語が数多く収録されています。多くは英字新聞や英検1級レベルの単語をしっかりと学習していれば見たことのあるものばかりですが、TOEICに出る難単語という括りではこの本の右に出るものはありません。


さて、次からは実際に私がどのようにしてTOEIC満点を取るに至ったのかその過程をご紹介したいと思います。意志薄弱で恥ずかしい内容もありますが、実際の葛藤などを含めてお話しています。

スコア700点時代

私がはじめてTOEICを受験したのは、大学2, 3年生の頃だったと思います。当時は全く英語を使う職業に就きたいなどと考えていたわけではありませんでしたが、就活が近づいてきて、周りの影響もあって何となく受験をしたことを覚えています。

当時は国内での就職意志が強く、変に頑張って英語ができるやつ認定をされて海外などに赴任になったら大変だと思っていました。いい点数を取りたいというモチベーションもなく、ぶっつけ本番で初TOEICを受験しました。

リスニングは途中から1つの会話を聞いて3つの質問に答える形式になることを知らずに動揺してボロボロ落としました。リーディングは読む速度が全然足りずにたぶん20問くらいは塗り絵をしました。

結果、はじめてのTOEICスコアはたしか795くらい?でした。当時のアビメ(成績表)は持っていないので残念ながら確認できませんが、ギリギリ800いかなかったことを覚えています。その後学生時代のうちに一応825点は取得したようです。

TOEICのためにやっていたこと
特になし。事前学習は面倒なので一切しない。
TOEICに対する気持ち
・とりあえず本番試験会場に行って受ければ良いというくらいの認識。
・スコアは800取れれば満足。

スコア800点時代

さて、全然英語に興味のなかった私ですが、新卒から定年まで決められた形で働くことに疑問を持ち始めていました。将来的に海外での生活も夢見る中で少しづつ英語に対するモチベーションが上がっていきました。

大学時代から社会人2年目までの約3年少しの間は少しづつスコアが伸びてはいたものの、大きく上がることはなく、ずっと800点台に収まっていました。今残っているアビメで確認するとこの頃のスコアは「L470 R390」とかなりリスニングに比べてリーディングが低い状態にあったようです。(ちなみにTOEICの場合、ほとんどの方がリスニングスコア>リーディングスコアとなります。私自身もリーディングスコアがリスニングスコア以上になったのは、満点を取った回だけです。)

スコアの変遷としては「825→800→860→860」のような形です。900点台になかなか手が届かず苦戦しました。この頃はTOEICで点数を取りたいという思いは高まりつつも、日々の暮らしや仕事が優先で、結局試験直前に付け焼き刃で勉強することを繰り返していました。スコア860を2回取ったことは私の中では印象的で、このままではここで頭打ちだなと感じたことを思い出します。特にリーディングは毎回最後まで解き終わらず、

おさるさん
こんなの時間内で終わる人いるのか?仮にそんな能力があっても実生活上で意味ないんじゃない?

と心のなかで思っていました。

TOEICのためにやっていたこと
・直前に一夜漬けで猛勉強
・単語を覚えるべく「金フレ」を購入する(やるわけではない)
・市販の問題集を極稀に解くことがある
TOEICに対する気持ち
・高得点を取りたい
・学習は忙しくてできない(やや言い訳気味)
・楽していい点取りたいな〜!!(←この気持ちは800点台の頃が最も強かった)

スコア900点時代

ここでの900点時代は、厳密には900〜985の間のスコアを取った時期のことです。私の場合、この時期は3年半程度続きました。

さて、時系列順にするために一度話をスコア800点時代の終わりに戻します。当時どうしても海外に行ってみたかった私は、会社を辞めて少しの間オーストラリア、ニュージーランド、アメリカの英語圏を旅して周りました。スマホに頼らないようにするためにWifiを持たずに出発し、できるだけ英語を使って現地の人とコミュニケーションを取るという条件を自分に課しての一人旅でした。しかし、英語が話せないのはもちろんのこと、これまで比較的自信のあった聞き取りでさえもままならず、英語力に対する自信はゼロになりました。

帰ってきたら受けるつもりで事前に予約していたTOEICも受験しようか迷いましたが、ダメなら英語を使わない生き方を探せばいいかと開き直って試験を受けてみました。すると、あれだけ海外で聞き取れなかった英語がとても明瞭に聞き取れるではありませんか!リーディングも今までに比べて読むスピードが上がり、初めてすべての問題をちゃんと読んで完答できました。

海外で苦労した経験は無駄ではなかったと実感でき、またスコアも860から一気に960まで100点アップしました。振り返ってみると、この時の960というスコアは実力に対して上振れしていたようにも思いますが、憧れていた900点ホルダーになれて嬉しかったことを覚えています。

その後も仕事でも英語を教えるようになり、講師としてスキルアップをするべく、英語に触れる時間は飛躍的に増えました。しかし結局、その後スコアは「960→920→960→970」と変遷し、ベストスコアこそ何とか更新できたものの、2年半以上かけてたったの10点しか伸びないという状況に陥りました。英検1級の取得と同時進行で進めていたことも進みが遅い原因の一つではありますが、このままではいけないと思い、TOEIC対策を本気で考え始めるに至りました。

TOEICは、ある程度の基礎があれば過去の私のように800点くらいのスコアは獲得しやすい試験だと言えます。それ故に、例えば英検1級などと比べた時にどうしてもかんたんに思えてしまうわけです。ところが満点となると1問のミスも許されない厳しさがあり、英検1級取得者や、時には国連英検の特A級取得者ですら990点は取れないことがあります。当時の私も冷静にその事実を受け止めて自分に足りないものを補う勉強をする必要がありました。

まず、足りていなかったのが語彙力です。英検1級の語彙学習のおかげでほぼTOEICではわからない単語がなくなっていましたが、まだ稀に分からない単語が出ることがありました。

例えば、皆さん"field"という単語の意味はわかりますか?

おさるさん
「フィールドはフィールドだろ!場とか分野とか日本語だと色々な意味があるけど…」

たしかにその通りなのですが、feildには動詞で「うまく答える」という意味があります。これはおそらく野球のフィールディングのようにうまくボールを捌く様子などから派生して仕事でも使われるようになったものと推測していますが、満点を目指したければこうしたほとんどTOEICに出てこないけどもしも問題に出されたら困るという特殊な意味についても知っておく必要があります。

また文法力にも若干の不足を感じていました。満点を取るからには基本的には1問もわからない問題があってはならないのです。しかも文法問題に当たるパート5では時間を節約しなければならないので、1問あたり平均で20秒程度で解き進めなければなりません。問題を見てすぐに根拠を見つけるための訓練を問題集で行うと同時に間違えた箇所の復習をAnkiを用いて定期的に行いました。

またリスニングについてはこれまでに満点を4回取得しているものの、私は極端にオーストラリア英語が苦手でした。市販の問題集などを解いても、リスニングで間違えるのはほぼオーストラリア人が絡む時です。

おさるさん
だいたい"G’day mate!"(グッダイマイト!!)なんてもはや英語じゃないでしょ!?

自分の予期しないところでaの発音が「アイ」に変わると処理するのにちょっと時間がかかってその間に解答に必要な情報が流れ去ってしまっていたり、scheduleやshelterのようなsh音も何を言っているかわからなくなる原因でした。不明点を毎回確認することで「ああ、こういう風にも発音するのね」と納得できるようになってきました。

TOEICのためにやっていたこと
・定期的に単語学習を行う(金フレ→黒フレ)
・市販の問題集も月に1回程度は時間を取って解く
・満点対策専用の問題集などを用いて、取りこぼしがないように復習まで行う
・オーストラリア人の英語で聞き取れない箇所を何度も聞く
・TOEICの裏技?的なことも理解し始める
TOEICに対する気持ち
・ここまで来たらはやく満点を取りたい
・勉強はもうやるしかない(楽をしたい気持ちはない)
・些細なことでもわからない部分は徹底的に確認して分かるようになる

スコア990

TOEIC満点を達成できて嬉しいものの、今は次なる目標を目指して走り出しています。TOEICを通じて英語学習の厳しさ・難しさは非常にたくさん学べたように思います。TOEICで満点を取るまでに7年半近くかかっているわけですから…

TOEICerとなって満点を取りまくることに熱を上げられる方もいらっしゃいますし、満点を取れる能力をずっと保持することはとてもすごいことと思いますが、私自身は今後はTOEICは2年に1回程度で良いかなあと思います。

英検1級合格の時もそうでしたが、どんな試験でも一度目標を達成してしまうと一瞬とても大きな喜びを味わえる一方で、その喜びは意外と持続せずにすぐ消え去ってしまいます。同じ試験で満点を取っても多分満足度は下がってしまうでしょうから、まだ他に到達の難しいゴールがある限りはより高い山を目指して頑張っていきたいと思います。

さいごに:TOEICで満点を目指される方へ

TOEICを受けたことがないあなたがもしTOEFLやIELTSで満点に近い点数を取得する実力のある方なら、TOEIC満点はあまり難しい関門ではないでしょう。逆に英検1級1次試験に受かるか受からないかギリギリの実力であれば、TOEIC満点はあなたの思っている以上に難しいハードルかもしれません。

あなたがいまTOEICで800点台のスコアを持たれている方であれば、まずは900点を目指しましょう。いきなり満点を目指すのはかなり無謀です。もし900点台前半が取れる実力であれば、「リスニングで満点を取る+リーディングの点数向上」でまずは900点台後半にのせましょう。

あなたがもしも、900点台後半でずっと停滞している(≒安定している)ように感じていれば、あと一歩です。しかし、その一歩はとても大きな一歩です。ほとんどの問題に正解できるあなたでも、よく間違える苦手なパターンや苦手な単語が必ずあるはずです。世間一般からみて極めて英語の得意なあなたが最後までわざわざ残していた欠点ですから、それはあなたにとってとても学習コストがかかる分野に違いありません。しかし、もうそこに立ち向かうよりほかに点数を上げる道はありません。そこから目をそらさずにパーフェクトに異常なまでにこだわることが最後のエッセンスではないかと思います。

TOEICではありませんが、私自身、英語のスピーキングは他技能に比べて苦手です。ですが、苦手に向き合ってこそ成長があると信じて頑張って日々勉強しています。あなたもきっとできるはずです!目標は人それぞれかと思いますが、頑張る気持ちになっていただけたら嬉しいです。

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