自分の英語学習を振り返り、あなたにマネしないでほしい5つのこと

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英語学習の中で「これはすべき」ということを書いたサイトはたくさんありますが、「これをするな」という記事はほとんど見かけません。みんな早くて楽な道を探しがちですが、今回は自身の英語学習を振り返って英語学習におけるムダを無くすことを考えてみたいと思います。

私の英語学習歴

さて、誰も興味ないかもしれませんが私の英語学習歴を振り返って反面教師にするというテーマなので、まずは恥ずかしいですが自分の英語学習歴を公開したいと思います。

0歳〜幼稚園まで

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0歳から幼稚園までは学習していてもほぼ記憶にないものかもしれません。私は2〜3歳ごろに英語のビデオ教材?のようなものを使って学習をさせられていたらしいです。今では当たり前のビデオ教材(何ならビデオなんて古い)ですが、約四半世紀前の当時としてはとても高価でした。

両親は子どもである私が英語をできるようになることを願って買ったようです。両親の願いが通じたのか、私は「月」という日本語を覚えるよりも「moon」という英語を覚えるほうが先だったらしいです。しかし多分効果として目立ったのはそれくらいのものでした。

小学生時代

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小学生時代は普通にドッジボールやサッカーに明け暮れていました。特に低学年(1〜3年生)の間は英語に触れる機会は皆無だったと言っていいと思います。

状況が少し変わったのは、私が小学校4年生になった時のことです。子供が少し大きくなって余裕の出てきた私の母が英語教室を始めたのです。当然、私も第一号の生徒になりました。まともに英語を「勉強」し始めたのはこの頃だったと思います。

NHKラジオの語学番組もこの頃取り入れ、基礎英語1を毎日聴くようになりました。またほぼ同時に英検の学習も開始しました。しかし、この頃はまだ英語を勉強として捉えているか定かではなかったです。学校や塾の「教科」には英語は含まれていませんでしたし、算数をやっている方が頭をフルで使っているので何かを学んでいる気がしていました。

中学時代

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中学校時代は、私の中で英語が学習として定着した時期に当たります。英語がテストの科目になり、文法的知識が問われるようになりました。

小学校の頃から先行して英語を学んでいたので、私は周囲の子に比べて明らかに有利でした。テストも難しいとは感じませんでしたが、5級から合格を重ねていた英検は、ついに2級で足止めを食らうことになりました。当時は仮定法や過去完了などの文法が全く理解できておらず、ほぼリスニングで点数を稼ぐ状態になっていたので無理もありませんでした。(なお当時はまだ英検2級にはライティングがありませんでした。)

中学1年生で英検2級に落ちた私の中で、英語における目標は2級を取ることになりました。3回目の試験でマグレで1次試験に合格し、面接試験は絶対に落ちると思っていましたが、面接官の温情があったのでしょう、面接もなんとか合格できました。

英検2級といえば、大学入試レベルです。田舎生まれで周りに英語ができる人が多くなかったこともあり、私は完全に「井の中の蛙」になりました。と同時に私の中の向上心も無くなってしまいました。

「そもそも日本で生きていく以上、英語を話せなくても生きていけるだろう。周りの大人だってみんなそうじゃないか。誰も英語を話せないし、話す必要がない」と自己完結してしまいました。

高校時代

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高校時代も英語は得意な部類でした。しかし、進学校で全教科まんべんなくできるようになるためには、必然的にできる英語の勉強時間を減らさなければなりませんでした。

加えて、高校時代の英語学習は私にとってはとてもつまらないものでした。試験に出る英文をひたすら暗記させられて、毎日チェックテストがある。「A whale is no more a fish than a horse is.」なんてトンチンカンな文章を誰が話すのだろう…まあでもテストのための英語だから実用性とかどうでもいいか…と当時は考えていました。こんな考え方で英語に向き合っていたので、英語の成績は幸い落ちはしなかったものの、大きく伸びることはありませんでした。

大学時代

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大学に入って私の英語力は「普通」になりました。当たり前ですが、同じ入試をくぐり抜けて来た人たちなので、必然的に似たようなレベルの人が集まります。テストのときの偏差値で55くらいでしょうか。でも大学のテストってもう入試までで燃え尽きて、まともに受験しない人もいるので、大学内での英語の偏差値は本当に50くらいだったのかなと思います。そして2年生くらいの頃に受けたTOEICは785点でした。とてもいい点数ではないけど、履歴書に書いて恥ずかしい点数でもない。ちゃんと勉強すれば800点はかんたんに行くだろうと思って、無視していました。

正直言って、私はもうこの時、英語を勉強する必要性をまったく感じていませんでした。だって就活でも一番大切でよく聞かれるのは「いままで一生懸命にやってきた」こと。自分は興味の範囲は広いですが、どちらかと言うと何か一つに熱中することが苦手なタイプでした。だから何か熱中できるものを探すのが最も重要だと思い、なぜか日本全国を旅して回りました。今考えると、誰でもできるかんたんなことに逃げていたのだと思います。

さて、もう英語学習者としての矜持はカケラも残っていない私ですが、大学生の最後、4年生になってやっと変化が起こります。初めて海外旅行に行ったのです。始めは台湾でした。それまでなんとなく、日本にこもって生きていくのだと考えていた私は、海外というまったく未知の環境にとてつもない衝撃を受けました。そして上手にコミュニケーションを取れない自分に対する苛立ちも覚えました。

そこから残りの学生期間はできるだけ海外に出ることを意識して、ヨーロッパへの一人旅をしたり、研究室でフィリピンの現地調査を行う研究テーマを卒業論文のテーマとして選んだり、英語の授業を積極的に取ったりしました。しかし、英語学習を始めたのが4年生の最後の学期で遅すぎたこともあり、結局TOEICで860点を取れたのが最高得点で学生時代は終わりました。

社会人時代

社会人になって、当然ですが仕事が中心の生活になります。勉強に割ける時間はわずかで、先輩に誘われて飲みや遊びに付き合ったり、イベントがあれば顔を出したりと楽しいながらもなかなか勉強ができない日々が続きます。

しかし、会社の研修でTOEICのIPテストを受ける機会があったり、自分でたまに申し込むTOEICでマグレでも良いから点数を上げられないかななどと考えていましたが、学生時代に取った860点という点数に並ぶことはあったものの最高得点を更新することはできませんでした。本題からそれますが、TOEICの点数ってよくできてますね…。勉強しないとマグレでは伸びないようになっていると感じました。

自分のやりたいことに悩む中で、私は海外で就職することも考えました。最初は別にワーホリでもいいやくらいの気持ちで、イギリスのYMSに応募して当選したら移住するつもりになっていた時期もありました。しかし、YMSは倍率10倍超えの超狭き門でしかも運ゲーです。1回の応募で当たるわけもなく、私は代わりにオーストラリアを1ヶ月間旅して英語力を高めることにしました。

オーストラリアは英語が独特で、電車の駅名とかは駅名リストを見ているはずなのに、聞き取れない…本気でどこで降りれば良いのかわからず途方にくれました。(自分の耳に最も自信のあった私としてはショックな出来事でした。)

オーストラリアではできるだけスマホに頼らず、人に道を聞いて観光をするように心がけました。バックパックのアジア人(しかも英語も上手くない)なんてとても怪しいので、怪訝そうな顔をされて素通りされることもしばしばでした。それでもめげずに怪しい観光客を続け、1ヶ月の旅を終えて帰国後すぐにTOEICを受けてみると、過去最高の960点を取ることが出来ました

このくらいの頃から、なんとなく将来は英語圏で暮らすor英語を使った仕事をしたいと思うようになりました。自分で起業するか、それとも一旦どこかで自信がつくまで仕事の経験を積むか、この頃はキャリアに関して真剣に悩んでいました。結局、縁あってとあるベンチャー企業に就職することになりますが、そこでは仕事というものの全般を広く学ばせてもらいました。

そして英語を使ったキャリアへ

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英語関連で手始めに行ったのが、このブログ「えいごログ」でした。みるさん(@miru_eigolog)と共同で「自分たちで英語に関するためになる記事を発信しよう!」というのがそもそもの始まりでした。

英語に関する情報を発信する中でもっと直接的に英語の良さを広められたら良いよねというので、ポム英語学習教室を始めました。初めはみるさん単体でしたが、おかげさまで生徒さんも短期間でかなり増え、一人では回りきらない部分も出てきて、私も今年の1月から本格的に講師として英語を教えることになりました。

英語講師として英語を教えるからには英語のプロでなければなりません。私は今年の1月にもTOEICを受験し、再度自己最高点タイの960点を取得しました。また、2級を取って以来長らく受験していなかった英検も1級と準1級をW受験してみました。結果、準1級は1次合格。1級はあと1問で1次不合格となりました。

当面の目標はTOEICで990を取ることと英検1級を取ることですが、究極の目標はネイティブとほとんど差がなく話せるようになることです。今まで何度となく学ぶチャンスがありながらそれを逃し続けてきた私ですが、まだまだ自分は若いと信じて勉強を続けています。もう目標を失うことも井の中の蛙になることもありません。(Twitterをやっていると猛者だらけでむしろ自分は英語ができない人間だと思えます。)

英語を学ぶ際にやるべきでないこと

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さて、前書きが長くなりすぎましたが、本題に移ります。私の経験からやってしまいがちな英語学習でやるべきでないこと5つを発表します。

幼児期に英語をやらせない

幼児期から英語をやらせることはオススメしません。日本で生きていて英語を使わなければならない機会は皆無です。幼児は生存に必要な努力だけをするように出来ていますので、生きるために必要ない英語を学ばせようとしてもインプットされません。

もしも、幼児期から英語を習わせたいのなら徹底的にやりましょう。例えば、家では英語でしか話してはなりません。親も英語を話す。当たり前です。だってネイティブはみんなそうして英語ペラペラになるのですから。そうしないと親とコミュニケーションを取れない(=生きられない)から英語圏の赤ちゃんは英語を覚えるのです。ただでさえ脳が未発達な幼児は言語の習得に膨大な時間がかかります。それを周囲の人間がフルサポートすることで初めて言葉を話せるようになるのです。

なので、もしも幼児教育で英語ペラペラになりたいのなら、まずは親が英語を流暢に話す(もしくは専属で住み込みの外国人教師をつける)くらいはしないと子供は英語を話せるようにはなりません。しかし、これは日本の一般的な家庭では不可能に近いでしょう。ですので、幼児期に英語をやらせることを私はオススメしません。結局ムダになります。

英語が勉強になってはならない

これは主に小学生くらいの時期に言えると思うのですが、最初に習う英語ってあまり難しくないですよね。「How are you?」「I'm fine.」とか。基礎的なレベルの会話練習は勉強としてではなく、別言語でもコミュニケーションできる楽しい遊びだくらいの感覚だと英語が好きになってもらえます。

個人差はありますが、小学生くらいまではまだ言葉でミスをすることに子ども自身も周囲も寛容です。ミスできるうちに英語を楽しく話す練習を積むことは、英語の基礎を身につける上で欠かせません。私の場合は、英語は早い段階で英検の上位級を取るゲームになってしまい、勉強としての色合いが濃くなってしまいました。

英語の目標をクリアした時に達成感を感じすぎてはダメ

私の場合、中学2年生で英検2級に合格したことが明らかにその後の英語学習にブレーキをかけました。毎日聴いていたラジオ英語もおろそかになり、聞き流していると英語が本当に雑音のようになってしまい、リスニングができなくなることすらありました。(だから「聞き流すだけで英語ができるようになる系」の教材は信用していません。むしろできなくなります。)

困難な目標をクリアしても、英語学習に終わりがないことを身を以て体感できると良いと思います。それは英語を話さざるを得ない環境に一度でいいから身を置いてみることだと思っています。自分のレベルの低さを身にしみて感じると人間やる気になるものです。中学生の時に一人で留学とかできると英語学習にとっては理想的かと思います。(英語学習以外の面で諸々問題はありそうですが…)

英語を使わない未来を感じたら終わり

先程書いたことと重複しますが、英語を使わなくても生きていけると心の奥底で思ってしまったら、その人の英語力は伸びません。必要のないものにエネルギーを割くように人間はできていません。

私の場合、高校生までにこの感覚が身についてしまいました。正直今でも100%払拭できているのかわかりません。そしてこの感覚は英語力を圧倒的に伸びにくくさせます。必要は発明の母であると同時に言語習得の母でもあると私は思っています。

勉強時間を作れないなら英語は伸びない

ちょっと先程書いたことと矛盾することを言っているように感じるかもしれませんが、英語は適切な習得時期をすぎると勉強することでしか伸ばせなくなります。それはおおよそ小学生くらいのタイミングだと思いますが、中学生以上になると勉強することでしか英語の習得はできません。英会話を習って、自然にネイティブのようにというのはもう無理があります。

大人ならなおのことです。私も大学生、社会人を経て、今現在英語教師として英語を学習する時間を意図的にかなり多く取るようにしています。それはもう自分が英語力を伸ばす方法は勉強(それも一種の鍛錬や苦行に近いような)しかないとわかっているからです。

TOEICで900を超えることが出来なかった時に私が目を覚まされた言葉があります。どこかのブログで読んだのですが、「たぶんTOEICで900いかないとか言っている人は、失礼ですが1日に1つの長文すらも読んでいないでしょう」という内容でした。まさに当時の私がそれでした。週に1, 2回程度英語を勉強して勉強した気になっていました。

今ならはっきり分かります。勉強時間もろくに稼げないなら英語力は伸ばしようがありません。

まとめ

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思うところを思うままに書いてみましたが、私は今、自分の英語力が足りていないことを痛感しています。しかも勉強しても昔のようにすんなり頭に入ってこなくなってきていることに焦りを覚えてもいます…。

1月に英検1級を受けて落ちたことはとてもショックでしたし、おかげで英語学習に対する気持ちがより一層強まったように感じます。もしもマグレで受かってしまっていたら、今現在の目標を達成したら満足してしまって、また向上心をなくしてしまっていたかもしれないです。だからむしろ落ちてよかったと思って、次回の英検1級は余裕で合格できるように頑張りたいです。

この記事を最後まで読んでいただいたあなたも、英語でなくてもいいので、あなた自身の目標に向かって頑張って下さい。

私も陰ながら応援しています!

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