2025年度から現在の英検準2級と英検2級の間に、新設級ができることが分かりました。
元々リークされていた情報ではあったものの、英検公式サイトで発表されたことによって事実であると確認が取れました。
本記事ではそのレベルと対策について、公開されている情報をもとに説明していきます。
新設級のレベル
新設級のレベルは準2級と2級の間ということは示されています。そもそも準2級と2級はどの程度のレベルなのでしょうか。
準2級:高校1年生程度
2級:高校卒業程度
英検協会の公式文書によると、準2級は高校1年生程度、2級は高校卒業程度となっています。その間のレベル差があるために、多くの生徒が準2級に合格してから2級に合格するまでに平均で2年弱かかっているとみられています。その結果、2級合格の壁を感じてしまうということでした。
準2級と2級の間のレベルを作ることで目標達成を後押しして、上位級へのチャレンジを後押しする狙いがあるようです。
新設級はCSEスコアで1550~1949(A1~A2)の間の試験となり、CSEスコア1829が合格ラインとなると発表されています。これは現在の準2級の上位合格に該当しますので、準2級の問題で8割〜9割の正答率を出せるようなレベルと推察されます。また現在のレベル設定から勘案して、高校2年生程度のレベルということになると考えられます。
新設級の名称
新設級の名称は準2級プラスに決定しました。
この名称には、以下の思いが込められているということです。
・英検の「新設級の導入により目指すこと」を表す名称であること
・いままで受験者の壁になっていた「2級合格」に向けた足掛かり級であるという、級の位置づけやレベルがわかりやすい名称にしたいということ
・「プラス」:準2級を超えた級であることを表し、かつ受験に対するモチベーションを高め、前向きに学習してほしいということ
新設級の内容
レベル的には準2級と2級の間のレベルなので、文法事項としては高校までで習うすべての文法が出題されることが想定されます。英検ではひとつ下の級と被って出題される語彙なども多く存在するため、準2級のやや難しめの問題と2級のやや易しめの問題が混在するような形になることが想定されます。
文法:高校範囲までで学習するすべての英文法
語彙:準2級と2級で出題される語彙が中心
英作文:意見論述(70語程度)+要約問題
リスニング:2級のリスニングの形式に近く、2級の練習のような位置づけ
新設級の対策
新設級の過去問が出てくるまでは、準2級と2級の両方の対策を進めておくことをおすすめします。特に準2級の問題では高得点(80%以上)が取れる状態まで持っていくこと、そして2級の問題でも5割程度の正解率が取れるようになると良いでしょう。特に両方の級で出題実績のある単語や熟語は必ず覚えるようにしましょう。
まとめ
まだわからないことが多い新設級ですが、2025年度とスタートはまだ先なので、今のうちに取り切れる級は取っておくと変更の影響を受けずに済むでしょう。
以下の記事でも紹介しているように、2024年度からは英作文を中心に問題構成が変更となります。こうした変更も従来型の対策しかしてこなかった方には打撃になる恐れがありますので、ぜひチェックしてみてください。