今回はアメリカの主要イベントをご紹介します。
最近はハロウィンなど日本でも身近になってきた行事もありますが、そもそも何のためのお祭りなのか知っていますか?
また、日本との違いや豆知識についても解説します。
アメリカから来た方との会話のネタにもなりますので、ぜひご覧ください。
Contents
アメリカの主要イベント!
ここからはさっそく、1月からアメリカのイベントを紹介していきます。
New Year's Day
1月1日。その名のとおり日本の元日に当たります。
日本と同じように休日ですが、New Year's Dayだからといって特別な行事はなく、静かに過ごすことが多いようです。
それに対して、前日の大みそか"New Year's Eve"は、みんなで集まってパーティーをしてカウントダウンをします。
特にニューヨークのタイムズスクエアに設置されるタイムズスクエア・ボールを1分間かけて落下させるボール・ドロップというイベントがあり、とても有名です。
ボールが落とされる前に、ジョン・レノンの「イマジン」をアーティストが生演奏して世界平和を祈るそうです。
確かに、ドラマや映画などで大みそかのパーティーの様子は目にしたことはあるのですが、元日の様子は描かれてないことが多いように思います。
大みそかのニューヨークを舞台にさまざまな立場の人を描いた作品です。
登場人物がちょっと多いので把握するのが大変ですが、キャストが豪華なのも楽しめるポイントです。
ボールドロップについての話も出てくるので、どんなものか見てみたい方はぜひご覧ください。
バレンタインデー
2月14日で、Valentine's DayとかSt. Valentine's Dayと呼ばれます。日本でもおなじみですね。
日本では主に女性から男性にチョコなどを贈る日、とされています。
しかし、アメリカでは男女関係なく、カップルで過ごして贈り物を贈る日なんです。
ローマ帝国の皇帝が兵士たちの婚姻を禁止したところ、兵士たちが嘆き悲しみました。
キリスト教の司祭バレンタインが内緒で兵士たちの結婚式を執り行っていましたが、皇帝にやめるよう命令されます。
それでも命令に背いたバレンタインは2月14日処刑されてしまいました。...というのが由来とされてきたのですが、諸説あるうえ、少しキリスト教側の脚色が入っているようです。
ルペルカリア祭はキリスト教から見れば異教の要素なので廃止したいが、それでは反発を招いてしまうという。
そこで、殉教したバレンタインの名前を借りてキリスト教と結びつけたというのが一般的な考え方のようです。
ロサンゼルスが舞台で10組のカップルのバレンタインデーを描いています。こちらもほっこり映画。
アメリカのバレンタインデーの雰囲気を体験するなら一押しの作品です。こちらも豪華キャスト。
イースター
イースターは復活祭です。
日にちは固定ではなく基本的に「春分の日のあとの最初の満月の日の次の日曜日」というちょっとややこしい決まり方です。3月下旬~4月下旬ごろ。
イエス・キリストが死後3日目に復活したことを記念した日です。
風習として有名なのは、イースターエッグやイースターバニーですね。
イースターエッグとは、元々は色付けや装飾がされているゆで卵のことです。
最近では卵アレルギーへの懸念もあり、卵形のチョコレートやお菓子を詰めた卵形のプラスチックなどで代用することも。
卵がイースターの象徴となっているのは諸説あるようですが、動かないのに生きているという「生と死」を表すものなのでふさわしい、豊穣の象徴であるという説明が多いようです。
イースターバニーは、お菓子の卵をあちこちに隠すとされているウサギです。
ウサギはたくさん子どもを産むので、卵とともに豊穣の象徴だそうです。
CGアニメと実写とが使用されています。
ウサギとヒヨコと人間(?)のドタバタコメディです。
キッズ向けらしいですが、かわいいので予告だけでもぜひ。
母の日/父の日
母の日は5月の第2日曜日です。これはアメリカでも日本でも同じです。
社会活動家のアン・ジャービスの死後、娘のアンナ・ジャービスが母親を偲んで白いカーネーションを贈ったことに由来するそうです。
日本では母親が健在なら赤いカーネーション、亡くなってしまっていたら白いカーネーションを贈る場合もありますね。
父の日は、母の日があることにちなんでできました。
ということで父の日の方ができたのは後なんですね。
6月の第3日曜日です。これもアメリカと日本で一緒ですね。
アメリカでは父の日はバラを贈ります。
ということで、母の日と父の日は日本がアメリカの文化をほぼ踏襲した形でした!
独立記念日
7月4日。1776年にアメリカ独立宣言が公布されたことを記念した祝日です。
Independence Day / Fourth of Julyなどと呼ばれます。
独立記念日を含めた1週間はお祝いムード。
アメリカ各地でイベントが開催され、家族や友人と過ごすことが多いです。
果たして人類は宇宙人に勝つことができるのか?
2016年に続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』も公開されています。
ハロウィン
10月31日。HalloweenやHallowe'enと表記されます。
元々は、秋の収穫のお祝いと悪霊を追い払う、宗教的な意味合いがあったものですが、最近は単なるお祭りとして楽しまれているようです。
意外にも由来はキリスト教ではなく、ケルト人の宗教行事だったそうです。
古代ケルトでは11月1日から新年、1年の終わりは10月31日でした。
この日は死者の霊が家族を訪ねてくるとされていました。
しかし、そのタイミングを見計らって悪い魔女や悪霊も一緒に来ようとするので、人間たちが仮装して火を焚き追い払うというのが始まりとされています。
途中まで日本のお盆みたいな感じなんですね(違う?)。
ハロウィンで有名なのはジャック・オ・ランタンと「トリック・オア・トリート!」ですよね。
ジャック・オ・ランタンはオレンジ色のかぼちゃを顔の形にくりぬき、その中にろうそくを立てたものです。ケルト人にとってはもともと鬼火のような存在だったそうです。
由来を読むとちょっと怖い感じ(笑)
トリック・オア・トリートはもうおなじみですね。
子供たちが仮装をして近所にお菓子をもらう時の文句です。
お菓子をもらえなければ文字通りいたずらしていいことにはなっているのですが、かわいいいたずらにしたいですね。
実はこれ、みんなを驚かすことが大好きな人たちが住んでいる「ハロウィン・タウン」が舞台のお話。
この町のカリスマ、ジャック・スケリントンは、ハロウィンが毎年毎年同じことの繰り返しで飽き飽き。
そんな時、クリスマス・タウンの存在を知ったジャックは何かひらめいた様子ですが...。
ハロウィン映画はホラーが多いのでおすすめはディズニー映画にしてみました。
感謝祭
11月の第4木曜日、Thanksgiving Dayです。
イギリスからアメリカに移住した人たちの収穫祭であるとされています。
先住民からトウモロコシなどの栽培方法を教えてもらい、豊作になったことで、先住民たちを招待し、一緒に食事をしたのが始まりとされています。
現在では、家族や友人と集まって食事会をする行事となっていて、宗教的な意味合いはあまり濃くありません。
有名なのは七面鳥、七面鳥の恩赦、メイシーズのパレードなどでしょうか。
七面鳥の丸焼きはThanksgiving Dayのメインディッシュです。
一方で感謝祭の前もしくはその日の朝にホワイトハウスで行われるのが七面鳥の恩赦です。
ジョン・F・ケネディが始めたとされています。
大統領が二羽の七面鳥を逃がしてあげる(Turkey Pardon)のですが、個人的には謎のイベントです(笑)。
メイシーズはニューヨークの百貨店で、毎年この日に巨大な風船を使ってパレードをしています。
ブラックフライデー
感謝祭が終わった次の日がブラックフライデーです。企業が休日になりやすく、大型の商戦が繰り広げられる日。最近は日本でも使われる言葉になってきましたね。
元々はフィラデルフィアの警察が「感謝祭の翌日は人があふれて仕事が増えてしまう」ためブラックフライデーと呼んだのが始まりとされています。
小売店はイメージが悪いと当初この名称を嫌がったそうです。
しかし、地元の新聞がたくさん物が売れて黒字になる日、との見解を示したところ、良い意味で使われるようになりました。
私も最初に聞いたとき悪いものなのかと思っていました(笑)
クリスマス
12月25日。イエス・キリストの誕生を祝うお祭りです。
でも実はイエス・キリストの誕生日ではないんですって。
クリスマスは日本だとカップルで過ごすイメージがありますが、アメリカでは家族と過ごすことが多いようです。
プレゼントはモミの木でできたクリスマスツリーの下に置きます。
プレゼントを持ってくるのはサンタクロース。
サンタクロースはキリスト教の聖人ミラのニコラオスが貧しい少女に金貨をこっそり渡したことに由来するといわれています。
同時期にユダヤ教の祭日であるハヌカーがあり、また他の宗教を信仰している人もいるため、「メリー・クリスマス」ではなく「ハッピー・ホリデーズ!」の挨拶を用いることがあります。
他にもたくさんリメイクされています。
クリスマス映画はたくさんあってどれをおすすめにするか迷ったのですが、話がとてもシンプルで、家族で過ごすクリスマスを表したいい作品だと思っています。
ただし舞台はアメリカではなくイギリスのロンドンです、ごめんなさい(笑)
動画は1984年のクリスマスキャロルだそうです。
まとめ
今回はアメリカの主要イベントをご紹介しました。やはりキリスト教の影響が大きい行事が多いように感じましたが、みなさんはどうでしたか?
アメリカの方とお話しする機会があれば、ぜひ相手の文化について聞いてみてくださいね。ただし、宗教のことについてあまり深く聞くのはNGとされているのでほどほどに。
お祭りの時にどんなものを食べるのか、どんなことをするのか聞いてみたら面白そうですね!