あなたはAnkiというソフトの存在をご存知でしょうか。私は英検1級の勉強を開始するまで知りませんでした。今思えば学生時代に使っていたらもっと楽に暗記出来ていたのになあと感じます。そしてAnkiを3ヶ月間継続して使うことで、英検1級の過去問でも満点取れるようになりました。(本番はこれからなので、がんばります…笑)
そこで今回は、私のAnkiの使い方についてベストと思う方法を公開したいと思います。
Contents
Ankiとは?
まずそもそもAnkiとは何かをご存じない方もいらっしゃると思うので、Ankiというソフト自体についてご説明します。Ankiとは、人間の脳に最適化された周期で問題を出題することによって、最大の暗記効率をもたらしてくれるソフトウェアです。
私も使い始める前はどうなのかなと懐疑的でしたが、実際に使い始めて3ヶ月以上たったいまはすっかりAnkiのファンになっています。
唯一注意すべきなのは、PC版は無料であるのに対し、スマホ版は有料(しかも3060円)となっている点です。
Ankiに向いている科目
暗記科目なら何でも向いているかというとそうでもないです。Ankiが得意なのは、特に暗記量が多く毎日定期的な学習が必要になる教科だと思います。具体的には以下のようなものです。
Ankiは繰り返し適切な時期に、フラッシュカード形式での復習をすることで記憶の定着を助けるツールです。なので英単語や古文単語など言葉の意味を覚える必要のある分野に最適です。
また世界史、地理、生物などで暗記が必要な部分にも高い効果を発揮してくれると思います。資格試験も一般に暗記に頼る試験が多くあるので、ポイントをフラッシュカードで記載して暗記することで効果があると思います。
主に暗記を必要としない理系科目には使っても効果が薄いと思います。日本史はバリバリの暗記科目ですが、殆どの人がまず漢字を覚えるために手で書いて覚える必要があるので、電子カード形式が裏目に出るAnkiは向いていないと判断しました。
Ankiの使い方
それではどのようにAnkiを使えばよいのでしょうか。私の英検1級単語学習を例に解説していきたいと思います。
まずはテストから…?
最初にやることは当たり前ですが、暗記するものを登録することです。この時点で登録するものを間違ってはいけません。あくまでこれから覚える必要のあるものだけを登録すれば良いのです。すでに知っている情報を登録する必要はありません。
例えば、今暗記しようとしている単語帳、問題集、教科書何でも良いですが、一度覚えているか覚えていないかのチェックをしましょう。単語帳や教科書であれば、シートで隠して意味を言えるかどうか、問題集なら自力で解けるかどうか。まずこのチェックを行います。そして間違えたもの、覚えていなかったものをAnkiに登録していきます。
私も最初に単語帳を赤シートで隠して間違ったものだけをAnkiに登録するようにしました。
デッキにカードを登録する
Ankiにはデッキという概念があり、カードを登録するためには、まずデッキを作る必要があります。
デッキができたら、デッキを選択して以下の画像のように「追加」を押してカードを追加していきます。
私の場合は「英検1級」というデッキに英検1級の単語帳、問題集で間違えたものをすべて登録しています。現時点で1800枚近くカードがありますが、枚数は気にせずにとりあえずどんどん登録をしていきます。
とりあえず単語を登録さえしておけば、毎日の出題数は後から設定で変更できるからです。
一日の出題数を多くしすぎない
Ankiは1日で新しいカードの出題数を自分で選択できるようになっています。初期設定では20枚が選ばれており、難易度やその人の根性にもよりますが、初めて覚えるものを暗記していくときは、新カードの出題数は20枚程度に抑えたほうが無難だと思います。
なお、枚数の変更方法は以下の通りです。(Windowsやバージョン違いで少しUI違う場合もあるかもしれませんが、概ね同じ操作で設定変更できると思います。)
私はほぼ初見ばかりだった英検1級の単語を毎日20語ずつ新しく出題させ、3ヶ月後にはかなりの定着率になりました。(冒頭述べた通り、初見の過去問では満点取れるレベルになりました。)
学習する時間を決めておく
学習は何事も習慣化が大切です。毎日同じことをやっていれば多少やり方はまずくても成果があがってくるはずです。あるいは、途中でマズイと気づき改善できるはずです。
Ankiの場合も同じで、朝やったり夜やったりしているとなかなか習慣化できません。習慣化するためにも自分の中で「毎日◯時にAnkiをやる」と決めてしまいましょう!
おすすめの時間帯は就寝前
暗記モノを学習するときに最も効率が良くなるのは、就寝前の学習であると言われています。これは人間の脳が睡眠をとることで記憶を整理し、より強固な記憶に定着させるからです。就寝前に学習をしたものは、睡眠時の脳内でも保たれやすく、結果として良い効率で暗記できるようになります。
もしもあなたが普段23時に就寝するようでしたら、22時30分からAnkiの学習を開始してそのまま睡眠をとるライフサイクルにしてしまえば、習慣化+脳内定着の一石二鳥になります。
応用編:優れたデッキをDLする
Ankiはすでに巷に出ているデッキをダウンロードして使うという機能もあります。Ankiの登録作業はやってみると分かるのですがなかなか大変です。でもダウンロードして使うだけのデッキなら、自分でカードを登録する必要もありません。
たしか共有デッキに「金のフレーズ」も上がっていたような…。(これ良いのかなと思いましたが…きっと作者の許可を取っているのでしょう!)
金のフレーズについて詳しくはこちら
まとめ
私はAnkiの回し者ではないので、正直この記事を書くことでアフィリエイトなどで儲けが出るわけではないです。元々自分が半信半疑だったAnkiというソフトを英語界隈の超人の方々が揃って使っているのを聞きつけ、実際に試してみたら語彙力が驚くほど上がったので、ぜひこの記事を最後までお読みいただいたあなたにもAnkiを何かに活用してもらいたいと思ってこの記事を書きました。
スマホ版は実は私もまだ未体験です。。コロナ禍で外出が少ない現状、PC版だけで十分のような気もしますし、無料で使えるので、ぜひまずはPC版を試してみていただければと思います。
他にこのような記事が読まれています