法人向けの英語研修には、数多くのサービスがあります。また各社によって費用感や対応している内容もバラバラです。この記事では英語研修を提供している15社のサービス内容をわかりやすくまとめて比較しています。それでは、さっそくご紹介します。
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アルク
ANA・商船三井・三井不動産などの大手企業でも導入されています。
アルクといえば、パックマンのような見た目のロゴでおなじみの語学教育会社です。企業向けの英語研修も提供しており、英語研修だけでなく、異文化理解やリーダーシップ養成など日本人が苦手とする外国人とのコミュニケーション方法を教育しています。アルクのホームページでは以下のようなプログラムが公開されています。
自己学習〜ビジネスコミュニケーション、またTOEIC対策コースやスピーキング、リスニングだけの講座もあって、企業ごとの伸ばしたい能力を伸ばせる仕様になっています。この他に、異文化理解やリーダーシップ養成に特化したコースや海外研修プログラムも備えており、どんなレベルの英語力・コミュニケーション力を求める企業でも対応が可能です。
Gaba
ソニー・クボタ・日産・JT・ロッテなど大手企業で導入
<評判>
・海外進出に伴い、英語の需要が社内でも高まった。GABAの英語研修を導入したところ、英語学習の機運が高まり、自費で受講する者も現れた。
・自社の海外の売上比率が高く、社員が英語でコミュニケーションできることが必須化した。GABAの英語研修を導入して、レッスンのクオリティの高さとコスパの良さを評価しています。
GABAは英会話教室の大手チェーンで「マンツーマン特化型」のレッスンが特徴的です。広告も盛んに出しているので、一般への認知度も高いのではないでしょうか。
GABAも法人向けに英語研修を提供しており、費用も企業が全額負担するものから、社員と折半するような形のものまで様々です。通学タイプや講師派遣も選択可能で自社に最適なものを選ぶことができます。
AEON
教材、受講スタイルなどの研修プランは各社ごとにカスタマイズが可能。研修終了後には報告書も作成して、フォローを行ってから次の提案につなげています。
特に受講スタイルの英語研修を導入したい場合は、全国どこでも近い場所に教室のあるAEONのような大手系列は相性がいいかもしれません。
リンゲージ
導入実績:1700社以上
トヨタ・日立・プリンスホテルなど大手
<評判>
・ビジネス英語の実践ができる英語研修を提案してもらい、実際に計測可能な成果としてはTOEICの点数が短期間で飛躍的に向上した。
・スピーキングの対策のために、中学・高校でランゲージのオンライン英語研修を導入した。PCを用いたオンライン英会話の導入で生徒のスピーキング力向上につながったと感じています。
リンゲージは少し耳慣れない会社ですが、英語研修事業を柱にしているちょっと珍しい会社です。英語研修を導入している会社では、複数企業の研修制度を利用している場合も多いですが、リンゲージは特にTOEICの点数が短期間で上がったというところに強みを感じます。
Reallyenglish
導入実績:1000社以上
<評判>
・社員の英語力底上げのために導入しました。途中であきらめて英語研修を辞めてしまっては困るので、修了率が高いことを評価して導入しました。英語学習のきっかけやよいモチベーションになっていると感じています。
・グローバルな市場環境に対応し、英語での素早い情報収集できるようになることを念頭に導入しました。大学からの推薦もあり、社員に英語の学び直しの機会を与え、英語研修の修了者には奨励金もだして、英語学習のモチベーションアップに貢献しています。
Reallyenglishはe-ラーニングを起点として、toB向けの英語学習素材提供をしてきた会社です。リンゲージと似て、事業がBtoB中心の分、一般への知名度は低いですが、多くのコースを提供しています。
やはりカスタマイズできて、総合的に力を伸ばせる教育が根底にあります。TOEICのスコア帯で実力が別れているのもわかりやすいです。
レアジョブ英会話
レアジョブは珍しく英語研修にかかる費用を公開している会社でした。成果保証型であれば、4ヶ月で450000円(1ヶ月あたり112500円)でコスト的にも格安で、価格を公開しているのは自信の表れとも言えます。
またビジネス英会話用のオンライン英会話であれば、通常のオンライン英会話とほとんど変わらない価格帯での受講が可能です。ビジネス英会話は一般的に難易度が高くなりやすく、費用もそれに見合って高額になることが多いですが、レアジョブはオンライン英会話という武器で低価格での提供を可能としています。さすがにこの価格帯だと効果保証まではできないようですが…
ECC外語学院
法人向けの英語研修コースとしては、上記の6種類が提供されており、大手ならではの常駐型研修にも対応しているところは特徴的です。費用感も一人あたりでは安くできるように調整されているようなので、英語研修の受講者が多い大手企業に向いていると言えます。
ベルリッツ
資生堂・大成建設・川崎重工業など大手
ベルリッツの英語研修は、レベル別の英会話研修・TOEICテスト対策研修・e-ラーニングなどがあります。形式は講師派遣・通学・オンライン・海外留学から選択可能で幅広いスチュエーションに対応できるようになっています。
特徴的なのは、日本語の講義も用意しているところです。異文化理解やコミュニケーション力養成などはそもそも英語ではなく、日本語でも理解しきれていないと難しいものです。ベルリッツではそうした文化の壁を解消するための講座も用意されています。
グローバルブルー
グローバルブルーは企業向け英語研修を事業の軸にしており、やや規模感では小さいながらもビジネス向けの英語を身につけるノウハウなどで外資系の企業にも多く導入されています。
アクトシステムズ
導入実績:200社以上
<評判>
・英語研修をマンツーマンで実施。5ヶ月間の研修後にTOEICスコアが平均で55点アップしました。
・社員ごとにスキル別の英語研修を実施。研修満足度も高い水準でした。
アクトシステムズは2000年創業の会社で、20年弱で200社以上に導入されています。法人ビジネス英語研修事業のみを行っていて、他社と提携しての英語研修も提供できるようです。
ブリティッシュヒルズ
導入実績:非公開
<評判>
・まるでイギリスにいるような感覚で、24時間英語漬けの生活だったので、非常に刺激を受けました。
・ネイティブとの会話が自然にできて、また先生やスタッフの性格や人柄の良さが魅力的でした。会話量も自然と多くなりました。
ブリティッシュヒルズは、神田外語グループ系列のホテルです。ホテルで泊まり込み型の研修を行うことで24時間英語を使わざるを得ない環境に身を置きます。イギリスにいるかのような感覚を味わえるのはブリティッシュヒルズならではかもしれません。ホテルがとにかく綺麗で、イギリス好きの私としては羨ましい研修内容です。
GLOVA
導入実績:1000社
<評判>
・ビジネスで使える英語力を短期間で習得でき、TOEICの点数も伸びる。
・英語の苦手意識を克服して、自分の環境に合った方法で継続できる。
・業務多忙な社員が時間に拘束されずに受講でき、受講生の修了率が平均75%以上。
グローヴァは英語を母語として身につけたネイティブの学習方法に着目したビジネス英語研修を提供しています。企業研修・WEBレッスン・e-ラーニングなどの環境を提供することで、いつでも英語が学習できる体制を作ることを目的にしています。
結構多くのプランがありますね。費用については公開されていませんでしたが、無料体験があるようです。
PEGL
導入実績:非公開
<評判>
・管理職になったことで英語力への不安を払拭するべくPEGLの英語研修を受講。英語でのコミュニケーション能力に自信がつき、海外との電話や会議にも臆することがなくなりました。
・海外対応が必要な業務が増えて、PEGLの英語研修を受講しました。結果的に海外勤務と転職にも成功し、人生が大きく変わりました。
PEGLの費用感
PEGLは、珍しく価格表が公開されている英語研修サービスです。受講料としてそれなりの費用がかかりますが、どちらかというと個人を対象にしている印象が強く、海外に積極的に出ていきたいと考えるサラリーマン向けです。
サイマル・インターナショナル
サイマル・インターナショナルは、通訳業を本業とする会社で、法人語学研修サービスの提供も行っています。
英語コースと中国語コースに分かれており、英語コースには、ビジネス英語コース・ビジネススキルコース・特別プログラム・プライベートコースの4つのコースがあります。
料金や対応分野などは応相談です。
まとめ
グローバル化によって、市場環境が変化し、社員の英語力を上げる必要性は各業界で見られています。今回取り上げた多くの企業では英語力を底上げしたい企業に対して英語研修サービスを提供しています。
英語研修を提供する各社にはそれぞれ特徴がありますが、研修費用は公開されていないことが多いです。目安として、3ヶ月以上のまとまった期間、英語研修を導入したい場合は、受講する社員1名につき10万円程度はかかってくる想定をしておくとよいでしょう。
できるだけ会社に負担をかけずに英語研修を行うためにも、まずは各社で費用感の見積もりを取ることをオススメします。