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今回は、仮定法の解説をしていきます。

難しいと思ってしまう方が多い傾向にあり、英語学習者の方から質問が多い単元です。

でも、中身を整理してしまえばそこまで難解なものではありません。

混乱しやすいところを整理して、仮定法を使いこなせるようになってしまいましょう!

仮定法の混乱のもとはこれ!

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まず、仮定法が難しいと思ってしまう原因を考えていきたいと思います。

突然ですが、次の2文を和訳してみてください。

① If it doesn't rain tomorrow, I will go there.

②If I were you, I would go there.

では、答え合わせです。

①もし明日雨が降らなかったら、私はそこへ行きます。

②もし私があなたなら、私はそこへ行くのに。

どうでしょう?きちんと訳せましたか?

①は、仮定法ではなく直説法で、

if節の中の前提が「起こりうること」になっています。

実際に起こる可能性が高いということですね。

ちなみに、willは未来のことを予測する時に使うので、前提条件であるif節の中にwillは不要です。

これに対して②は、仮定法。

if節の中は「私=あなた」と「絶対に起こり得ないこと」を前提にしているわけです。

絶対に起こり得ない、現実でないというのが仮定法の大事なキーワードです。

仮定法の基礎を学ぼう

foundation

では、仮定法の位置づけを理解したところで、仮定法の仕組みについて勉強していきましょう。

大事なのは『時間軸』

仮定法は、「いつの話をしているのか」をきちんと認識する必要があります。

つまり、そもそも「過去、現在、未来のどこの時間軸の話をしているのか」をまず考えてみてください。

そして仮定法の大事なところは「絶対に起こり得ない、現実でない」ということです。

このため、「話をしている時間軸」とは違うということで、表記の時間軸をずらすということが起こります。

なんだかややこしい話になってきましたが、

【実際の時間軸】→[仮定法上の表記]の対応は以下の通りになります。

【現在形】→[過去形](仮定法過去)

【過去形】→[過去完了形](仮定法過去完了)

基本は上記の仮定法過去、仮定法過去完了ですが、仮定法現在というのも存在します。

【未来形】→[現在形](仮定法現在)

このように、仮定している時間軸と表記の時間軸(=仮定法〜の文法用語の時間軸)がずれるので、混同しないように注意しましょう。

例文をチェック(仮定法過去、仮定法過去完了)

paper

では、仮定法の基礎の例文を確認していきましょう。

If I were rich, I would buy the car.

訳)僕が金持ちなら、その車を買うのになあ。

現在の非事実を仮定、実際には話し手は金持ちではない。)

ポイント

仮定法のif節の中のbe動詞はwereが使われることが多い

仮定法のif節中でbe動詞が出てきた場合、主語に関わらずwereが使われることが多いです。
しかし、口語では通常通りwasを用いる場合もあります。
ポイント
主節で用いられる助動詞

仮定法では、if節でない主節で助動詞が用いられることがほとんどです。
wouldが最も一般的で、「〜だろうに」といった意味を表します。
その他に、「〜かもしれないのに」ならmight、「〜できるのに」ならcouldを用いる場合もあります。
If I had left five minutes earlier, I would not have missed the train.
訳)5分早く出発していたら、その電車に乗り遅れることはなかったのに。
過去についての非事実を仮定、実際には早く出発していなかった。)
③if節と主節で時間軸が異なる時→それぞれ考える

If he had taken the medicine then, he might be fine now.

訳)彼があの時その薬を飲んでいたら、彼は今元気になっているかもしれないのに。

(if節→過去の非事実を仮定、主節→現在の非事実)

仮定法の応用編

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では、基本を押さえたところで、応用編を学んでいきましょう。

"万が一"のshould

仮定法は「起こり得ないこと」に使うのが基本ですが、

「実現可能性はかなり低いけど、でも起こる可能性があるもの」を表現する方法があります。

それが次のようにshouldを使った表現です。

If she should change her mind, I will [would] forgive her.

訳)彼女が考えを改めるようなことがあったら、私は彼女を許しましょう。

少しだけ実現可能性があるということで、shouldを使った仮定法では、例のように主節の助動詞が過去形にならないこともあります

また、主節に疑問文や命令文が来ることがあるのも、shouldを使った仮定法の特徴です。

wishを使った表現

wish「実現できなさそうな願い」を表現する時に使います。

仮定法の基礎はそのまま、現在の話なら過去形、過去の話なら過去完了形で表現することができます。
wishの時制とは関係なく、仮定する時点の話がいつかに依存するので注意!

I wish I were a good swimmer.

訳)水泳が上手だったらいいのになあ。

また、wishの後に過去形の助動詞が使われることもあります。これは意味上必要な場合に用いられます。

I wish I could play the piano well.

訳)ピアノが上手に弾けたらなあ。

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as ifを使った表現

as if 〜「まるで〜である[〜であった]かのように」という意味で使われます。

この表現を用いた場合は、〜以下の前提が事実(または事実と判断している)の時は直説法、事実とは異なる場合は仮定法になります。

仮定法の基礎はそのまま、現在の話なら過去形、過去の話なら過去完了形で表現することができます。
※as ifより前の時制とは関係なく、仮定する時点の話がいつかに依存するので注意!

また、as though〜を用いても同様の意味で使えます。

He talked as if he knew everything about Europe.

訳)彼はヨーロッパのことなら何でも知っているかのように話した。

were to do(不定詞)

if節の中でwere to doを用いると、未来についての仮定を示します。

もともと、be to doの形は、「〜することになっている」という未来について表す言葉だからです。

未来を表すbe to doが仮定法で使われると、be動詞が過去形になるということですね。

be to doに未来の意味があることを知らないと、時間軸について混乱しますので、ぜひ押さえておいてくださいね。

また、普通の仮定法と同じようにwereの代わりにwasも用いられます。

If you were to win the lottery, what would you do?

訳)もし宝くじにあたるようなことがあったら、どうします?

eraser

ifの省略

仮定法は、主節だけでも「助動詞の過去形」という仮定法かも!と気付ける特徴があるため、ifの省略が起こってしまうことがあります。

例)If I were rich, I would buy the car.

→Were I rich, I would buy the car.

このようにifを省略した場合はwereが前に来ます。

同様に、仮定法過去完了の時→Hadが前に、

万が一のshouldが入った文の時→Shouldが前

にといった形になります。

自分であえて作る必要はないですが、同じような形を見かけたら「仮定法かも?」と気づけるといいですね。

ifがない仮定法の表現

・But for~、Without~、With~

But for~、Without~は「〜(名詞)がなければ」という意味で

If it were not for~やIf it had not been for~の代わりとして用いることができます。

もちろん主節には助動詞の過去形をお忘れなく。

But for your help, we wouldn't have succeeded.

訳)あなたの助けがなかったら、私達は成功していなかっただろう。

Without~とは逆の表現で、With~というものもあります。「〜(名詞)があれば」という意味ですね。

いずれも、時間軸は主節の情報から判断します。

 

; otherwise 「そうでなければ〜」

We stopped talking; otherwise she would have got angry with us.

訳)私達は話すのをやめた。そうでなければ、彼女は私達に腹を立てただろう。

otherwise以下が主節の形になりますね。

 

・If節全体の省略

A spy would never tell you her real name.

訳)スパイなら、本当の名前は言わないだろう。

future

仮定法現在

提案などを表す動詞と用いられる仮定法

He suggested that we (should) split the bill.

訳)彼は私達で割り勘しようと提案した。

提案などを表す動詞は、thatの中身が未来の内容になるため、動詞は原形が用いられ、形式上は現在形となります(仮定法現在)。

動詞の前にshouldが入ることもありますが、どちらにせよ原型の動詞が使われることに注意してみてください。

このルールが適用になる主な動詞は以下のとおりです。

このルールが適用になる主な動詞
advise decide demand
insist order propose
recommend request suggest

慣用表現

・To不定詞から始まる仮定法

To hear him speak English, you would take him for an American.

訳)彼が英語を話すのを聞けば、あなたは彼がアメリカ人だと思うでしょう。

・分詞構文

Working here, she would have been rich.

訳)ここで働いていたら、彼女は金持ちになっていたことだろう。

分詞構文は、接続詞や主語が省略されていることが多いので、主節の形などから仮定法と判断します。

 

・It's time~「〜してもよいころだ」

It's time the children went to bed.

訳)子どもたちはもう寝ても良い頃だ。

It's time~は「〜する時間のはずなのに、それがなされていない」→非現実ということで仮定法が使われます。

 

・If only~! 「〜でありさえすればなあ」

If only he were here!

訳)彼がここにいてさえくれればなあ。

まとめ

今回は難しいと感じがちな仮定法についてまとめてみました。

時間軸をずらすことで現実でないことを表現するのは、助動詞の過去形で丁寧さを出すことと感覚が同じだそうです。

そう考えると、仮定法のwouldも丁寧のwouldも親戚のように思えてくるから不思議ですね。

あまり苦手意識を持たず、仮定法らしき文章に出会ったら

・時間軸

・何が仮定で何が願望なのか

・現実はどうなのか

に注意してみてくださいね。

 

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