こんにちは、れんです。今回は英検の基本情報と実際に受ける時にどんなことに注意すればいいのかまとめました。英検の受験者数、レベル、合格率と、試験日程/結果発表日時、各級別の対策方法まで英検受験に必要な情報をまとめています。ぜひあなたもご覧になってから英検に臨んでくださいね!
Contents
英検ってどんな試験?
英検の正式名称は「実用英語技能検定」といいます。英検の歴史は実は意外と古く開始は1963年に遡ります。もう55年以上も続いている試験です。それではまず、英検がどんな試験なのか改めて確認していきましょう。
最新情報はこちらです!
2024年度第1回検定(英検S-CBTは5月実施分)より一部問題形式がリニューアルになります。詳しくはこちらにまとめていますので、ご覧ください。
2025年度からは2級と準2級の間に新級である「準2級プラス」の新設が決まりました。
英検の種類
英検:一般に「英検」といえばこの試験ですね。5級から1級まであります。今回の記事ではこの英検について取り上げます。英検S-CBTは、3級から準1級までの試験をコンピューター上で受験するもので、合格すると通常の英検と同じ資格を得ることができます。
英検Jr.:児童の英語能力の調査・研究を目的に、英語に親しみ、外国の文化を理解することを目標とした児童向けのリスニングテスト。合否のない「育成型」のゲーム感覚のテストです。
英検IBA:45分間で受験できる団体用のテストです。以前は「英語能力判定テスト」という名前だったようですね。2技能テストのRLは、英検の級に対応した5段階のテストレベルにわかれており、テストAが準1級〜2級、テストBが2級〜3級、テストCが準2級〜4級、テストDが3級〜5級、テストEが4〜5級相当となります。RLは500円で受験が可能なので、まずはかんたんな腕試しをしたいという方にもってこいの試験です。
英検の受験者数と推移
英検は昔から日本では英語の資格試験として有名ですが、近年の英検の受験者数はどうなっているのでしょうか。
実は英検の受験者数は近年も右肩上がりに増え続けています。特に中学・高校で英検の受験者は増えています。学校によっては英検を毎回受験するのが普通のところもありますよね。
英語教育が2020年から大きく変わるのを受けて、今後国際化の流れが加速することは必須と言われています。英検も時代とともにますます拡大していくと考えられます。
各級と大まかなレベル、合格率をチェック
※数値は2023年度までのものです。最新のものがわかりましたら差し替えます。
英検のレベルは、5級〜1級までの7段階に分かれています。目安としては、以下の表のようになっています。
英検の特徴としてよく言われるのは、級のレベルが指数関数的に上がっていくことです。例えば、5級と4級のレベル差と準1級と1級のレベル差は、前者を1とすると後者は100くらいになります。誇張なしで上位の級になればなるほど取りづらく、英検1級を取っていれば間違いなく英語のプロとして生きていくことができます。
級位 | レベル | 合格ライン/合格率 |
5級 | 中学1年生程度 | 約6割/約80% |
4級 | 中学2年生程度 | 約6割/約70% |
3級 | 中学卒業程度 | 約6割/約50% |
準2級 | 高校1・2年生程度 | 約6割/約35% |
2級 | 高校卒業程度 | 約6割/約25% |
準1級 | 大学1・2年生程度 | 約7割/約15% |
1級 | 大学上級程度 | 約7割/約10% |
特に1級と準1級は合格率も1割程度と非常に難しい試験になっています。大まかに2級以下ならば約6割、準1級以上であれば約7割取れると合格ラインに乗るようです。レベルも上がるのにラインも上がるのが準1級以上の難しさですね。
試験日程と結果発表日時
2024年度は、試験日程と結果発表日時が以下の通り開示されています。英検は年に3回しか開催されません。(S-CBTはほぼ毎週開催されています。)貴重な機会に向けて日頃からしっかりと学習をしておきましょう!
※日程は変更になる場合があります。受験の本格的な検討やお申し込みの際は公式サイトで最新情報を確認してください。
なお、英検の二次試験はA日程とB日程に別れており、受験団体などのよって変わります。B日程の方が面接対策の時間があるので2次試験の対策を全くしていなかった人にはラッキーかもしれません。
2024年度の日程はこちらです。
一次試験日:2024年6月2日(本会場の場合)
一次試験の解答速報:2024年6月3日
一次試験のウェブ合否公開日:2024年6月24日 12:00以降(級によって異なる)
二次試験日:A日程 2024年7月7日 B日程 2024年7月14日
二次試験のウェブ合否公開日:2024年7月16日 12:00以降(二次試験日の9日後以降〜)
一次試験日:2024年10月6日(本会場の場合)
一次試験の解答速報:2024年10月7日
一次試験のウェブ合否公開日:2024年10月28日 12:00以降(級によって異なる)
二次試験日:A日程 2024年11月10日 B日程 2024年11月17日
二次試験のウェブ合否公開日:2024年11月19日 12:00以降(二次試験日の9日後以降〜)
一次試験日:2025年1月26日(本会場の場合)
一次試験の解答速報:2025年1月27日
一次試験のウェブ合否公開日:2025年2月17日 12:00以降(級によって異なる)
二次試験日:A日程 2025年3月2日 B日程 2025年3月9日
二次試験のウェブ合否公開日:2025年3月11日 12:00以降(二次試験日の9日後以降〜)
一次試験の解答速報は英検公式サイトで公開されています。なお、上記日程等は更新が発生する場合があります。
英検を受けてみよう!
今まで英検のかんたんな内容を見ていただきました。では、実際に英検を受けるときにはどんな手順を踏めばいいのでしょうか。それぞれの試験の構成も一緒に見ていきましょう。
受験までの流れ
英検の受験前には、まずは申し込みを行います。先程の試験日程にも書きましたが、英検は6月、10月、1月の年3回行われ、だいたい受験日の2ヶ月程度前から申込の受付が開始となります。
申し込みが完了したら、受験日の1週間前くらいに一次受験票と本人確認票が到着したことを確認します。私は以前、TOEICに申し込んだ後いつまで経っても受験票が届かず、調べてみたら申し込みができていなかった!なんてことがありました。この記事を読まれているあなたは私と同じミスをしないように気をつけて下さいね。
受験票と本人確認表が届いていれば後は本番の試験に備えるだけです。当日の準備は以下の持ち物リストを参考にして下さい。
級別の試験構成
試験構成は級別に少し異なります。5級と4級はリーディングとリスニングのみが級認定の合否判定に用いられ、スピーキングテストはスピーキングテストのみでの合格判定となります。少しややこしいですが、スピーキングテストに仮に不合格となった場合でも筆記とリスニングで合格点を超えていれば、5級や4級を獲得したと認められます。なお、スピーキングテストはPCやスマホ環境で受けられるようになっており、家庭で気軽に受験可能です。
一方で、3級以上では面接試験(二次試験)が行われ、面接試験にも合格しないと級を獲得したと認められません。筆記試験と面接試験は別日で行われ、筆記試験の約1ヶ月後に面接試験が開催されます。また、一次試験はリスニング、リーディングにライティングが加わり、二次試験と併せていわゆる四技能すべてが試されるテストとなります。
英検は4級・5級と、3級以上で試験構成が全く異なります。特に4級に合格して、次に3級を受験されるあなたは注意してください!
級別の対策
えいごログでは、英検1級までの英検各級の一次試験(筆記)と二次試験(面接)の対策をまとめています。ご自分の受けたい級の対策を読んで学習に役立ててくださいね。不足部分については今後更新予定です。リリースまで今しばらくお待ち下さいm(_ _)m
級位 | 一次試験(筆記)対策 | 二次試験(面接)対策 |
5級 | 準備中 | なし |
4級 | 【英検4級筆記試験】英検4級筆記試験攻略のポイント | なし |
3級 | 【新形式対応・英検3級一次】英検3級一次試験の構成&合格のコツ | 【英検3級面接】まだ間にあう!英検3級の二次試験を直前対策 |
準2級 | 【英検準2級一次試験】英検準2級一次試験の構成&合格のコツ
新形式については準備中です。新形式では、問題数の変更とEメール問題が追加になります。 |
【英検準2級面接】英検準2級の二次試験攻略のコツを解説! |
2級 | 【英検2級一次】英検2級の一次試験はコレさえできれば合格する!
新形式については準備中です。新形式では、問題数の変更と要約問題の追加があります。 |
【英検2級面接】英検2級の二次試験を徹底対策! |
準1級 | 英検準1級一次試験のレベル&合格できる!LR対策
新形式については準備中です。新形式では、問題数の変更と要約問題の追加があります。 |
【新形式対応・英検準1級二次】英検準1級の面接対策の形式 |
1級 | 【保存版】驚異の英検®1級のライティング対策!付け焼き刃で8割超え
新形式については準備中です。新形式では、要約問題の追加があります。 |
準備中 |
英検の面接試験一般については、以下にも記載しています。
【英検面接】二次試験の流れと準備・注意点まとめ
合否判定の方法
英検の合否判定は、CSEスコアに基づいて決まります。各級・各技能ごとで均等にCSEスコアが配分されており、CSEスコアの合計点と各技能ごとでの最低点数の2つを上回ることで合格が認められます。
※従来は合計点のみで合否判定をしていましたが、ライティングを捨てるなどの行為が頻発したため、技能別でも最低ラインが設けられるように変更されました。
なお、各級の合格基準スコアとCSEスコアについての詳細は英検公式サイトに記載があります。
英検CSEスコアでの合否判定方法について|英検|公益財団法人 日本英語検定協会
またCSEスコアは、CEFRという英語力証明の国際基準にも対応しています。英検を取ることでCEFR判定を得て、海外留学をしたり、海外での公的な英語力証明に用いることができます。
一方で、英検のCSEスコアはCEFRに換算される際に厳密な判定を受けるため実力以下に換算される場合もあります。海外に留学や移住を考えている場合にはIELTSやTOEFLなどのより海外で評価を受けやすい試験を受験することをおすすめします。
英検のCEFR換算については以下の英検公式サイトも参考にされて下さい。
各種目的に応じて求められる英検®の品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン
まとめ
今回は英検対策について様々な角度から最新情報をまとめてみました。英検は歴史の長い資格である分、時代に合わせて柔軟に試験制度を変更してきています。常に最新の情報を集めつつ、ムダなく効率的に学習して英検合格を目指しましょう。
まだ英検を受験されたことのないあなたはこの機会に受験されてみてはいかがでしょうか?!
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