【中学受験を英検で攻略!】英検利用で優遇・加点できる学校25選

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近年の中学受験では、英検(実用英語技能検定)を活用できる学校が飛躍的に増えています。英語試験の免除や、取得級に応じた加点・みなし得点、英語1科目入試など、活用方法は学校ごとにさまざまです。英語力を強みにできれば、通常の4教科型とは異なる戦略で合格を目指すことも可能になります。本記事では、中学受験における英検利用の仕組みと学校別の特徴をわかりやすく整理します。(主に東京都の中学受験で英検を利用できる学校を一覧にしてまとめています。)

豊島岡女子学園中学校

豊島岡女子学園中学校は 2025年度入試から新たに「算数・英語資格入試」を導入しました。そして 2026年度以降も同制度が実施される予定です。

入試の特徴

受験科目:算数(50分)のみ(他の教科なし)
※4教科入試の算数と同じ問題を使用します。

英検(英語資格)の扱い:実用英語技能検定(英検)の CSEスコア証明書が必要
※2年前の第1回英検以降に取得したスコアが有効です。

英検の級・CSE値に応じて「みなし得点」を加点
※算数得点×2 と合わせて合否判定。

英検の「みなし得点」目安(2025実績)

下記のように、英検級・CSEスコアごとに 算数と合わせた300点満点で判定されていました(2025年度実施例。今後見直しの可能性あり)

英検級(CSEスコア要件) みなし得点
準1級以上(CSE2304以上) 100点
2級(CSE1980〜2303) 90点
準2級(CSE1980以上) 80点
準2級(CSE1728〜1979) 70点
3級(CSE1456以上) 50点

広尾学園中学校(国際生コース)

広尾学園では、インターナショナルコース Advanced Group(AG)入試で国際生コースとして、英検利用が可能となっています。

入試の特徴

受験資格:英検2級以上(または同等の英語力)が出願資格の一つ。日本に帰国後3年以内の帰国生が対象(条件に該当する場合)。

受験科目:国語(日本語出題)・算数(英語での出題になることが多い)・英語(英語での出題)・面接(日本語/英語両方)

英検の扱い:英検2級以上が資格条件として明記されており、英語力証明として英検の取得が必要要件になります。

頌栄女子学院中学校

頌栄女子学院中学校は、2026年度入試(第1回/第2回)から「英語利用入試」を新たに導入しています。英検の取得級に応じた得点(みなし得点)を英語の得点として合否判定に活用する方式です。

入試の特徴
受験科目:国語(40分・100点)、算数(40分・100点)
※国語・算数の問題は「4科入試」と共通です。出願資格:英検(実用英語技能検定)3級以上取得者英検の扱い:英検デジタル証明書をWeb上で提出(合格証のみでは不可)英検の級に応じて「みなし得点」を加点

英検による「みなし得点」(2026年度)

英検資格に応じて、英語の得点として次の点数が与えられます(年度ごとに見直しの可能性あり)

英検級 みなし得点
1級 150点
準1級 130点
2級 110点
準2級プラス 100点
準2級 90点
3級 70点

都市大付属等々力中

都市大付属等々力中では、2019年度入試から英語1教科入試を採用しており、英語を得意とした生徒さんが受験し易くなっています。出題レベルは、英検で2級~準1級程度の出題となっています。

入試の特徴

受験科目:英語(1教科のみ)試験時間:60分、満点:100点

出願条件:特別な英語資格提出が出願資格として必須という記載はありません。

英検の扱い:英検級そのものによる「みなし得点」や「加点制度」は公式要項には明記されていません。

過去問の出題内容

大問1:語彙問題

大問2:並び替え問題

大問3:長文読解問題

大問4:長文読解問題(日本語による長字数の記述あり)

大問5:英作文

英語1科目試験の過去問は、かなりバランスよく作られており、語彙も2級レベルまででは不十分で、準1級レベルまで求められています。また、長文読解も英検のように単なる選択肢問題ではなく、記述もあって、ある程度の国語力がないと対応が難しくなっています。なお、リスニング問題は出題がないので、リスニングが苦手でも心配はいらないと思われます。

実践女子学園中学校

実践女子学園中学校では、2026年度入試より「英語資格入試(英検利用)」という入試区分を設けています。この試験は、英検等の英語資格を出願資格および得点要素として扱う制度で、一般入試と合わせて受験チャンスを広げることができます。

入試の特徴

受験科目:1科目受験(国語または算数のいずれか1科目のみ受験)または、2科目受験(国語+算数の2科目)に英語資格による評価(みなし得点)を加点する形式

出願条件:一定レベル以上の英語資格を有していることが出願条件(英検4級以上で加点)

英検の扱い:英検デジタル証明書をWeb上で提出(合格証のみでは不可)

英検による「みなし得点」目安(2026)

学校が公表している英語資格の得点区分は次のようになっています(2026年度要項に基づく)

英検級 みなし得点
英検2級以上 100点
準2級 90点
3級 60点
4級 50点

※英検以外の資格についても、規定に準じて個別に認定されます。

東京女学館中学校(国際学級)

東京女学館中学校では、一般入試・国際学級入試の両方において、英検を入試の判定に活用する制度を導入しています。英検取得が受験上の有利な条件になるポイントを以下に解説します。

入試の特徴

受験科目:国際学級の一般生入試では「国語・算数」の2科目+英検による加点制度が導入されています。(帰国生は別制度となっています。)

出願条件:英検準2級以上取得者のみ英語の点数が得られる枠が適用

英検取得時期について:2026年度入試に関しては、当初「英検取得時期を3年以内」としていた規定が撤廃されました。つまり、英検級の取得時期に関する制限はなくなり、取得時期を問わず有効となります。

英検による「みなし得点」目安(2026)

東京女学館の国際学級において、2026年度入試では英語資格による加点制度が新たに導入されています。

英検級 みなし得点
準1級 15点
2級 10点
準2級 5点

上記の加点は、国語+算数(200点満点)の合計点に上乗せして合否判定に用いられます。

田園調布学園中等部(帰国生)

田園調布学園中等部では、通常の一般入試では「英検利用専用枠・みなし得点」などが明示されていませんが、帰国生入試において英検を活用できる制度が設定されています。

入試の特徴

受験科目:国際学級の一般生入試では「国語・算数」の2科目+英検による加点制度が導入されています。(帰国生は別制度となっています。)

出願条件:海外在留が通算で1年以上小学校4年4月1日以降に帰国した女子が対象。

英検の扱い:条件を満たすと、英語の実施試験が免除され、みなし得点として評価されます。

大妻中野中

大妻中野中では、英語力重視の「グローバル入試」が設定されています。

入試の特徴

受験科目:国語(50分・100点)、算数(50分・100点)、英語スピーキングテスト(約10分程度)※国語・算数の問題は、同日のアドバンスト入試と同じ問題です。

ただし、実用英語技能検定(英検)でCSEスコア1728点(準2級合格相当スコア)以上を取得した者は、英国算の試験の代わりに、面接試験(日本語・英語・保護者同伴)を実施します。

出願条件:帰国生・国内生ともに受験可能です。

英検の扱い:条件を満たすと、国語・算数・英語の試験が免除され、面接試験のみで評価されます。

英検以外の利用可能資格まとめ

上記には英検のみ記載しましたが、以下の英語資格スコアを満たすと、英語筆記試験が不要になり、「面接(日本語+英語)」で選考されます。

英語資格(例) 取扱い
実用英語技能検定(英検) CSEスコア1728以上(準2級合格相当) 英語筆記不要、面接で選考
TOEIC L&R 550点 同上
TOEFL iBT 42点 同上
TOEFL Junior 645点 同上
IELTS Overall 4.0 同上

昭和女子大学附属昭和中学校

昭和女子大学附属昭和中学校は、複数の入試区分を設けており、英語(英検等英語資格)の扱いが明示されている入試制度が存在します。具体的には、一般入試(本科・グローバルコース)での英語試験免除に英検を活用できます。

入試の特徴

受験科目(本科・グローバル):国語、算数、英語(英検3級レベル)

ただし、実用英語技能検定(英検)で2級以上を取得した者は、英語試験は100点満点として試験が免除されます。

免除条件:英検2級以上の合格証明書をアップロードすることが条件

英検の扱い:条件を満たすと、英語試験は100点満点として試験が免除されます。

英検以外の利用可能資格まとめ

・ケンブリッジ検定 B1以上

・IELTS 4.0以上

・TOEFL iBT 42以上

・TOEFL Junior 745点以上

いずれも英検2級レベルに相当する試験ですが、日本国内であれば試験対策がしやすい英検が最も活用しやすいでしょう。

日本大学豊山女子中

日本大学豊山女子中学校の英検(英語資格)を活かせる英語1科入試は、英語4技能(読む・聞く・書く・話す)を1回で評価する方式で、英検3級程度のリーディング・リスニング・ライティング筆記+グループ面接スピーキングで合否が判定されます(英検級の提出自体で得点化・加点制度がある場合あり。←塾による個別情報。)

三輪田学園中学校

三輪田学園では一般入試の中に 「英検利用入試」 が設けられています。この入試は 国語・算数(2科各100点)+英検級によるみなし点 の合計で合否を判定する方式です。

英検級 みなし得点
英検3級 75点
英検準2級 85点
英検準2級プラス 90点
英検2級以上 100点

※ 特定期間以降に取得した証明書(合格証明書またはデジタルCSEスコア証明)の提出が必要です。

和洋九段女子中

和洋九段女子中学校では、一般入試の枠内で英語力を活かす複数の入試方式が設定されています。英検を中心とした入試区分があり、英検級に対応する難易度を想定した出題や英語面接が選択できます。ただし、公式要項に英検級の「みなし得点」や加点制度としての記載はありません。

英語・英語スピーキング入試(英語入試)

  • 英語筆記(約45分)+英語スピーキング(約10分):英語のみで選考を行う入試区分です。筆記では語彙・文法・読解的問題が出題され、スピーキングでは面接官との対話形式で英語力を測ります。

  • 筆記試験の難易度は、英検3〜5級程度が目安です。

  • スピーキングは、基本的なスピーキング能力が重視されます。

英検保持者(3級以上など)は、英語基礎力が高いことが示せるため、この入試区分では有利になりやすいです。

英語インタビュー入試

  • インタビュー形式(約10分) の英語試験:ネイティブスピーカーが面接官として出題・評価します。

  • 英検3級〜準2級程度のスピーキング力が想定されています。質問への英語での回答、パッセージの音読などが含まれます。

スピーキング中心の入試で英語資格を持つ受験生は発信力を示しやすい形式です。

立正大附属中

立正大学付属立正中学校では、一般入試で英検など外部英語資格の取得級に応じた加点(みなし評価)制度があります。英検3級以上が対象となり、国語・算数などの学力試験に英語評価を加えて合否判定します。

英検級 みなし加点(目安)
2級以上 +30点
準2級 +20点
3級 +10点

佼成学園中

佼成学園中学校では、一般入試において英検など外部英語資格による加点制度があります。英検3級以上を対象に、取得級に応じて得点が加算され、国語・算数等の学力試験と合わせて合否が判定されます。

英検級 みなし加点(目安)
2級以上 +20点
準2級 +10点
3級 +5点

目白研心中学校

目白研心中学校では、一般入試で英検など外部英語資格を活用できる制度があります。英検3級以上を取得している場合、英語試験の免除や加点などの優遇措置があり、学力試験と合わせて合否が判定されます。

英検級 優遇内容(目安)
2級以上 英語試験免除(満点扱い)または大幅加点
準2級 英語試験免除または加点
3級 加点あり

聖学院中

聖学院中学校では、一般入試で英検など外部英語資格を活用した加点・優遇制度があります。英検3級以上を対象に、取得級に応じて得点が加算され、国語・算数等の学力試験と合わせて合否が判定されます。

英検級 みなし加点(目安)
2級以上 +20点
準2級 +10点
3級 +5点

江戸川女子中

江戸川女子中学校では、一般入試で英検など外部英語資格を活用した優遇制度があります。英検3級以上を取得している場合、英語試験の免除や加点などが行われ、学力試験と合わせて合否が判定されます。

英検級 優遇内容(目安)
2級以上 英語試験免除(満点扱い)または大幅加点
準2級 英語試験免除または加点
3級 加点あり

大妻多摩中

大妻多摩中学校では、一般入試で英検など外部英語資格を活用した優遇制度があります。英検取得級に応じて、次の通りに見なし得点化し、合格判定をします。

英検2級以上15点、英検準2級10点、英検3級5点、英検4級3点

東京家政学院中

東京家政学院中学校では、一般入試で英検など外部英語資格を活用した優遇制度があります。英検取得級に応じて、次の通りに見なし得点化し、合格判定をします。

英検準2級以上100点、英検3級90点、英検4級80点、英検5級70点

東京女子学院中

東京女子学院中学校では、英語1科目試験の実施があります。内容としては、英語筆記(英検3級レベル)とアクティビティ(英語による実際の会話テスト)です(時間各25分・50点)。

桐朋女子中

桐朋女子中学校では、英語力重視の入試として「Creative English入試」(英検3級程度)があり、英語4技能(読む・聞く・書く・話す)や英語でのコミュニケーション力を評価します。英検級の提出による公式の加点・みなし得点制度は募集要項上は確認できませんが、英検3級程度の英語力を想定した選抜方式として英語資格保持者は有利になります。

中村中

中村中学校(東京都)では、一般入試において英検など外部英語資格を活用した優遇制度があります。英検取得級に応じて英語試験の免除・みなし得点・加点などがあり、国語・算数等の学力試験と合わせて合否が判定されます。

 

英検有資格者は、次の通り取得級によって見なし得点化し、合格判定をします。5級70点、4級76点、3級82点、準2級88点、準2級+94点、2級以上100点とします。なお、英検の取得時期は問いません。

中村中公式サイト

文京学院大学女子中

英検有資格者は、次の通り取得級によって見なし得点化し、合格判定をします。

3級30点、準2級40点、2級50点

北豊島中

北豊島中学校では、英語1科目試験が実施されており、リスニングありの英語試験と、ネイティブ含む講師との英会話で評価されます。

神田女学園中

神田女学園中学校では、英検準2級以上の取得者は、特待Ⅲ制度(入学金が免除されます)に該当します。

英検利用時の注意点

ここまで各学校の英検利用について中心にまとめてきましたが、英検利用入試には共通する注意点がありますので、まとめて確認をしておきましょう。

注意点

英検級だけで合格が保証されるわけではない学校が多い。国語・算数の得点とのバランスで合否が決まるため、英検だけでは合格が保証されません。完全に英語1科目型の学校は少なく、特に偏差値の高い学校は、国語や算数も受験科目になるケースがほとんどです。

英検級の取得時期条件・CSE証明書提出期限に注意。学校や年度によって取得した時期の指定に差がある場合があり、また同じ学校でも制度変更の可能性もあるので、最新情報に要注意です。

デジタル証明書の提出が必須の学校があります。紙の合格証明のコピーで良いのかなどを確認しておきましょう。

・多くの学校で、4教科入試との併願が可能です。合格の可能性を最大にするためにも、併願を考えておきましょう。

・英検利用入試は、募集人数が若干名の少数枠試験となることもあります。そのため競争率が高くなる恐れもあります。

・英検利用入試自体が、中学入試ではまだ黎明期に当たります。年度による制度変更も多く、最新情報は必ず受験要項などでチェックするようにしましょう。

 

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