こんにちは、みるです。今回は海外ドラマ「glee/グリー」のシーズン1第2話の英語&洋楽の解説をしていきます。
この作品はグリークラブ(合唱+ダンス部)を舞台にしたお話なので日常英会話だけでなくさまざまなジャンルの洋楽を聴くことができるのが最大の特徴!
洋楽はその話のテーマや登場人物に沿ったものがチョイスされているので、そんな曲があるんだ!という発見にも繋がって面白いですよ。
作品紹介・第一話の解説はこちら。
※他の海外ドラマ『フレンズ』の解説記事も随時更新中です!
注意!
海外ドラマ「glee/グリー」の解説記事では、これから作品を見る方に楽しんでいただけるよう、ネタバレしないようにできるだけ配慮しております。ただし、解説をするうえで前後の文章が必要な場合やシチュエーションの説明が必要な場合がありますことをご了承ください。また、解釈に関して、未熟な点もあるかと思います。お気づきの点がありましたらお手数ですが、教えていただけますと幸いです。
シーズン1第2話のあらすじ
部員を集めるために全校集会で歌を披露することを勝手に決めてきたウィル。
しかも選んだ曲はディスコミュージックで生徒たちからは大不評。
果たして集会は成功するのか?
シーズン1第2話の英語の解説
赤枠は語句や文法の解説、青枠は背景知識、緑枠は両方の箇所につけています。
シーズン1 第2話 Showmance
I wanted to run some songs by you ...
張り切っているレイチェルがウィルに提案します。
I went to the library and I got some sheet music and I wanted to run some songs by you that feature me heavily on lead vocal.
sheet music : 一枚刷りの楽譜
run ~ by ... : ...に~について相談する
feature : ~を主役にする、~を呼び物にする
歌手が連名で曲を出すときに「フィーチャリング」"feat."なんて書きますが、featuringの略です。
featuringは音楽界であれば客演の、ゲストのという意味があります。
時々フューチャリングと言っている方を見かけますが、futureではないのでご注意くださいね。
対訳)
私、図書館に行って何曲か楽譜をゲットしてきました。
それで、私をがっちりリードボーカルに据えた曲について先生に相談したいんです。
メルセデスが練習している「ラン」
なんとなく言っていることは伝わってきたのですが、ちゃんと調べてみました。
ランというのは、演奏している/歌っている音の曲の中で素早く上げたり下げたりすること、だそうです。
歌がうまい人がアレンジとかで付けるやつですね(笑)
Pretty fly for a white guy.
メルセデスがウィルに向かって言った言葉
Pretty fly for a white guy.
ここのflyは形容詞です。
俗語でいくつか意味があるのですが、ここでは「かっこいい、スマート」でいいと思います。
あとfor a white guyは深い意味はないので、きっちり訳さないほうがきれいかと思います。
全然内容は関係ないですが、The Offspringのヒット曲にPretty Fly (For A White Guy)という曲があります。
周りに流されることを皮肉った曲でスラング満載ですが、非常にパンチの効いている曲なので気になった方は調べてみてください。
You betcha.
スーからウィルへのセリフ
Presenting you with an opportunity to compromise yourself?
You betcha.
(I'm) presenting you ...ですね
compromise : 妥協する、歩み寄る
You betcha.は
フレンズの解説記事でも出てきましたが、
You bet you.の略です。
You're welcome.の意味で使われることも多いので、ここでは何もお礼を言っていないのにスーが返事をしています。
対訳)
私はあんたに妥協する機会を提供してあげてるんだ。
どういたしまして。
スーはウィルにチア部の手伝いをしないかと持ち掛けます
You can fetch me Gatorade and launder my soiled delicates.
fetch 人 物 : 人に物を取ってくる
soiled : 汚れた
delicate : 下着
Gatorade(ゲータレード)はアメリカの清涼飲料水です。
日本では現在生産されていませんが、スポーツドリンクの代名詞でもあり、世界中で愛されています。
対訳)
私にゲータレードを持ってきたり、私の汚れた下着を洗濯したりするんだ。
You have my word on that.
You have my word on that.
You have my word. は「約束するよ、信じて」という意味です。
ウィルは今回の話題を指してon thatと言っています。
学園物の海外ドラマといえば!
Prom(プロム)とhomecoming court
Promはpromenade(舞踏会)の略でダンスパーティーのことです。
高校の学年の最後に開かれます。
正装して男女ペアで参加するので、誰を誘うかで大騒ぎします。
homecoming courtは学年の一番人気がある生徒男女一人ずつが選ばれます。
日本ではあまりなじみのない行事ですが、海外ドラマをたくさん見るなら必須のワードなのでぜひ覚えておいてください!
怒るクインをフィンがなだめます
Look, you're making too big a deal out of this.
make a big deal out of ~ : ~のことで大騒ぎする、~を大げさに言う
今回はbigを強調するためにa dealの前に出してtooを付けています。
対訳)
待てよ、この件に関して大げさに言いすぎだよ。
John Travolta
ウィルが「ジョン・トラボルタの手!」と言っていたので気になって調べてみました。
恐らくウィルが言っているのはジョン・トラボルタ主演の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のことかと思います。
ディスコを舞台にした作品で、トラボルタの決めポーズや「フィーバーする」という和製英語ができたことでも有名です。
1977年の少し古い作品ですが、気になった方はチェックしてみては?
It's really gay.
gayは一般的な「同性愛者の」という意味の他に、
陽気な、華やかなというプラスの意味、
さらにスラングで「ダサい、バカバカしい」と不機嫌を表す意味もあります。
Susan Smith
アメリカの殺人事件の犯人。
幼いわが子二人を身勝手な理由で殺害し、世間に衝撃が走ったといいます。
子どもたちが誘拐された(これは狂言)悲劇の母親から一転逮捕となりました。
When pigs fly!
When pigs fly!
ブタは空を飛べないので、不可能である/絶対に起こりえないという意味で使います。
when pigs can flyとも。
Sophie's Choice(ソフィーの選択)
「ソフィーの選択」はアメリカの作家ウィリアム・スタイロンによる小説です。
ナチスのホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)を扱った作品で、映画化もされています。
転じて、難しい問題や決断のことを指すことも多いようです。
ウィルの妻テリにとってはどんな家に住むかということがとても大切なことのようですね。
You watch your tone, young lady.
watch your tone : 言い方に気を付けなさい、口を慎みなさい
Justin Timberlake
アメリカの歌手です。
他にも俳優やファッションブランド、レストランなども手掛けており、レイチェルはそのことを言っています。
思い通りにならないテリは怒り始めます
Why can't we ever be the ones to catch a break?
catch a break : 好機をつかむ、幸運を手にする
対訳)どうして私たちは幸せになれないの?
S. A. T.
Scholastic Assessment Testの略で、高校生の学力を測るために実施される標準テストのこと。
アメリカでは広く大学受験に使われるテストです。
試験は1年間に7回実施され、繰り返し受験することが可能。
Would you mind keeping this between us?
Will : Would you mind keeping this between us?
Emma : Yeah. Oh, yeah, your secret's completely safe with me.
このまま覚えたいフレーズですね。
対訳)
ウィル:内緒にしててくれるかな?
エマ:ええ、もちろん、あなたの秘密は守るわ。
This egg is sunny-side up, Will.
sunny-side upは目玉焼きのことです。
片側にsun、つまり黄身の部分が上に出ているのがsunny-side upですね。
ちなみに両面焼きはturn over、蒸し焼きはbasted eggなどと呼ばれています。
ここでは、もう卵は目玉焼きになっている→調理法は今さら変えられない→もう決まったことである、という意味です。
Let me get this straight.
Let me get this straight.
ちょっと話を整理させて、と言いたいときに使えます。
話が複雑なときや話が追えなくなった時に出てくる言葉ですね。
Terri : Well, I wanted to talk to you about something so I made you chicken pot pie from scratch.
Will : Terri, that's so thoughtful.
from scratch : いちから、最初から
thoughtful : 思いやりのある、親切な
対訳)
テリ:話したいことがあってね、チキンポットパイをいちから作ったのよ。
ウィル:テリ、素晴らしいよ。
シーズン1第2話の音楽の解説
今回の曲リストです!
曲リスト
曲リスト(歌手もしくは出典―曲名)
Chic-Le Freak
Kanye West - Gold Digger ft. Jamie Foxx
Eric Carmen - All by Myself
Salt N Pepa - Push It
Aretha Franklin - I Say a Little Prayer
Rihanna - Take A Bow
勝手にオススメ!特にここを聴いて欲しい
今回は2曲ピックアップしてみました。
Kanye West - Gold Digger ft. Jamie Foxx(ニュー・ディレクションズ!)
ft. はfeat.のさらに略したものです。
お金目当てで男性をカモにする女性についての歌です。
まあ誰の話かは見てみれば分かりますね(笑)
歌詞は置いておいて、メルセデスのヴォーカルとウィルのラップが素晴らしいのでぜひ注目して聞いてほしい一曲です。
Aretha Franklin - I Say a Little Prayer(クイン、サンタナ、ブリトニー)
クインが最初に歌う曲を選びました。
Dionne Warwickが最初に歌った曲ですが、クイン達のバージョンはAretha Franklinの方に近かったのでこの表記としました。
「いつでもあなたのことを想って祈ってるわ、ずっと一緒よ」という曲です。
クインはカトリック信者なので、状況も相まってぴったりの曲になっています。
まとめ
今回はジェネレーションギャップを感じる回でしたね(笑)
世代が違うとどうしても違うことがたくさん出てきますが、それを強みに変えていけたら最強ですよね。
せっかくだったらお互いの素敵なところを吸収したいものです。
皆さんはジェネレーションギャップを感じたときどうしていますか?
今回もご覧いただきありがとうございました!